二ヶ月くらい前の出来事。
内容はよく覚えてないけど、自分が殺される系の、すごいグロい夢を見て目が覚めた。
自分は金縛り体質で、そのときも体が動かなかったから、声を絞り出す感じで必死に悪夢から抜け出したのを覚えてる。
布団のすぐ横にアイロンがけ用の小さい机があって、一人暮らしの俺はそれをちゃぶ台代わりに使っているんだが、そのとき、悪夢から覚めてほっとした気持ちで、なんとなしに机の下の辺りに目をやったんだ。
するとちゃぶ台の下で、黒いひもの塊みたいなものがゆらゆら動いてるのが見えた。
おばあちゃんが編み物してるような毛糸の塊あるじゃん?
あんな感じのビジュアルなんだが、糸はぎっしり巻かれてる。
んじゃなくてゆるくまとまってる感じ。
俺はちょっとギョッとして、なんだろうと思ってジッと見つめてた。
目が慣れてだんだんはっきり見えるようになって、間違いなく糸の塊だと思った。
しばらくすると、糸の塊はちゃぶ台の天板に吸い込まれるようにして消えていった。
まっくろくろすけに消え方とかも似てるっちゃ似てますね。