私の地域では「不義の子は3代祟る」みたいな言葉がある。
不倫など人の道に外れた事をすると、子孫まで不幸になるという意味だ。
祖父の代の話。
近所に同世代の夫婦が居た。
祖父達は子供が死産続きで生まれなかったので、その夫婦から女の子を貰った。
この女の子は、夫が戦争に行っている間に、妻が押し入ってきた男に犯され出来た子供だった。
それからこの地方で「しょのみ子」といって、子供が出来ない女性でも、子供を貰うと自分の子供が出来る・・・という事が多く、実際に私の父と叔母がその後に生まれたと聞きました。
だが祖父母は養女のA子(男に犯され出来た子供)を、実の子以上に可愛がっていた。
そしてA子は近所で評判の器量良しに成長した。
A子が20歳になった時、悪評の高い男が彼女に近づいた。
男は妻子持ちだったにも関わらずA子に粉をかけ、二人は不倫関係になった。
痴情のもつれの末に、男は妻子供を捨て離婚。
そして両親の反対を押し切りA子は結婚した。
略奪婚というやつである。
数年後、娘を一人もうけたが男はやはりまた浮気をしてしまった・・・。
悲嘆にくれたA子は、娘が一歳の時に自殺をしてしまう。
近年まで成仏出来ないA子の霊障に悩まされる事になったらしい。
そしてA子の一人娘もまた、離婚をした。
A子の父親違いの妹は、3度も離婚している。
結局3代祟ったことになる。
しかしA子の娘にもまた娘が居て・・・彼女の暗い目を見ると、将来がとても心配になる。
これはまた別の不倫カプ話だ。
その1
同僚同士。
彼女の家に泊まって帰ろうとした朝、男が心臓発作で倒れて死亡。
その2
店長が従業員と不倫。
突然心臓発作で店長倒れる。
一命は取り留めたがペースメーカーを付けた。
その3
10年間不倫関係にあった男女。
結局、田舎に帰った彼女の元に男が離婚して来た。
しかし数ヶ月後、朝に布団で男は急死していた。
1と3のケースは奥さんが死ぬほど恨んでいたらしい。
人の恨みを買うような恋愛は死をも招くのかと、ゾッとした話でした。