男性の精子製造能力は世界的に減少傾向にあって1ミリリットルあたりの精子数は40代で8500万個、20代で5000万個と若い男性ほど少ない。
乱れた食生活や不規則な生活リズム、環境ホルモンや電磁波など精子減少の原因は色々と指摘されている。
実は知らず知らずに精子を減少させている食べ物や生活習慣というのがあって、医学的データのあるものから都市伝説まで様々な精子減少原因が世界中で囁かれている。
①コーラのがぶ飲み
コーラ(500mlのペットボトル)を週に15本以上飲む男性はまったく飲まない人と比べて、明らかに精子数が少なかった。
コーラを沢山飲む人は乳製品や野菜や魚の摂取量が少なく、肉類を好み、体重は肥満か痩せすぎのどちらかに偏っていた。
そして喫煙者も多かったので、コーラの飲みすぎではなく、生活習慣の乱れが原因かも知れないと、医学論文では考察している。
②ガルシニア(柑橘類)
ダイエット効果があるとしてプロテインやダイエット系サプリによく入っていたガルシニアという柑橘類の果皮。
ヒドロキシクエン酸(HCA)というものがダイエットに効果的とされて、一時期流行したが、摂取し続けると精巣が委縮するという危険性が動物実験で判明した。
HCAが精巣委縮の犯人ではないかと言われており、人間の精巣にも悪影響を及ぼす可能性があるとして、現在はあまり見かけなくなった。
③人口甘味料
ダイエット飲料によく使われている甘味料『アスパルテーム』。
砂糖の200倍の甘さがあるので、ノンカロリー食品には大抵これが使用されている。
マウスを使った実験では接種を続けると精子数の減少と精子の運動性の低下が認められたという。
④大豆
米国で、不妊で悩むカップルを対象に食生活を調査したところ、大豆を高頻度で食べるグループは精子数が減少している傾向が認められ、最も高頻度で大豆製品を口にするグループでは、全く食べない人と比べて精子数が半減していた。
大豆に含まれるイソフラボンが女性ホルモンのような働きをすることから、男性ホルモンの働きを阻害しているのではと指摘されている。
日本を含むアジア圏では古くから大豆食品を食べて来たが、不妊の影響は出ていないのは矛盾するところであるが、欧米人にはイソフラボンが強く作用するのだろうか。
⑤セロリ
生セロリは男性の性欲を高めるとされているが、毎日75gを数週間食べ続けると精子数は著しく減少したという話がある。
セロリの摂取をやめると数か月後には正常な精子数に戻ったという。
⑥サウナ
精子は熱に弱く、高温にさらされると運動性を失う。高温の室内で汗を流すサウナは精子の製造にはよい習慣とは言えず、サウナ入浴を日常化すると精子数が徐々に減少するという。
サウナに入るのをやめて、半年間すると減少した精子数は正常な値に戻るという。
⑦化学繊維の下着。特にブリーフパンツ
石油系の化学繊維で作られた男性下着は、通気性や放熱性が悪く精子数を減少させると言われ、特に精子を製造する睾丸をすっぽり包み込むブリーフを最悪なのだという。
最近の化学繊維の下着は通気性が良く熱もこもりづらいが、一昔前は石油から作られたという悪いイメージが先行して、よく叩かれた。
不妊カップルの男性が、シルクの下着や日本古来の褌(ふんどし)に変えたところ子供授かったという都市伝説的な話もある。
⑧携帯電話
携帯電話から出る電磁波が健康に悪影響を与えるという話がよくあるが、最近の若者の精子数の減少の原因はこれにあるとも言われる。
睾丸に近いポケットに入れて持ち歩くケースが多いので、電磁波の影響を受けやすいとされる。
この話を信じて携帯電話はポケットには入れず、バックやリュックに入れて持ち歩く若者も居るとか。
⑨石油系ボディーソープ
石油系の材料から作られたボディーソープで陰部を洗い続けると精巣が委縮して精子数が減少するという。
ボディーソープに含まれる界面活性剤が悪さをしているとされ、体を洗うことで体内に吸収されて精巣に蓄積するという。
不妊カップルが石油系ボディーソープから、石鹸に変えたところ子供を授かったという都市伝説的な話があり、自然主義者や意識の高い主婦団体は石鹸を推奨している。
⑩ストレス
強い不安やストレスを感じている男性は精子数が少ない傾向にあり、運動性も低くDNAの損傷もし易かったという。
ストレスが悪さをしていることは前々から言われてきたことであるが、イタリアでの調査で因果関係らしきものが見えてきた。
ストレスフリーの生活は難しいが、適度な運動をすることでストレスが解消されて精子数も増加するという研究報告があるので、気持ちの良い汗を流すのが精子の製造にも良い。