これはあくまでも都市伝説なのでご了承頂きたい。
シンガポールに滞在した人が口を揃えて言うのは「シンガポールには美人が居ない」という話である。
たまに見かける美人は大抵出稼ぎのタイ人か中国人。
夜の街に繰り出せば彼女達に会えるので、まったく居ないとも言い切れないのだが。
隣国のマレーシアにはそんな評判はないのに、なぜシンガポールに限り美人が少ない(と云われている)のだろうか?
その理由はどうやらシンガポールが持つ歴史にあるらしい。
人口の大半を占めるのは中国系の華人だが、彼らの祖先は中国から南下してシンガポールに辿り着いた人々である。
治安の悪い昔のこと、マレー半島を南下する道中で美人な娘は賊に拐われたことは容易に想像できる。
もしくは、現地の男性と恋仲になり、船を降りた女性も居たであろう。
そんなこんなで美人の数はどんどん減っていき、ふるいに掛けられて残った娘さん達が、シンガポールの地に辿り着いたと云われる。
中々に失礼な逸話ではあるが・・・シンガポール航空のフライトアテンダントは美人であると評価が高い。
これは悪いイメージを払しょくするために、採用の際にビジュアル面にウエイトを置いているとも言われる。
美人が途中で拐われたという話はほとんどジョークの世界であるが、この話に歴史的な背景は絡んでいる感はある。
英国の植民地であった時代には、スズ採掘やプランテーション経営のため半ば人身売買的に連れて来られた労働者も多く、自由を得ると商人に転じて今の華人の祖となった者も居る。
その後、時代が下ると職を求めてやって来る、労働者の流入が続いた。
それらの人の動きの中で、美人な娘さん達は一次産業が盛んな島には送られず、マネーが集まる他国の都市部へと流れて行った可能性がある。