何かの取引現場?

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

幽霊とかじゃなくてリアルで怖かった話。

4年ほど前の夜、肝試しで友達と永楽ダム近辺の森の中を通る道(近くに高速)を走ってた。
地図にも載ってない道なので好奇心にかられていた。

そのまましばらく進むと、バリケードで行き止まりになってた。
数百メートル前方に軽自動車が走ってたんだが、どこにもいない。

どこへいったのか?

途中、開発中らしき高台に登って行くわき道があったが、そのわき道を軽自動車が無視して通過したのは確認している・・・。
その他に車の入れるわき道はなかったはず・・・。
ということは軽自動車はバリケードの先に進入したと考えるのが自然だ。

しかし、その軽自動車の運転手が降りて、いちいちバリケードで道を塞いだのなら、俺はその軽に追いつく、もしくは軽を目撃していてもおかしくないはず。

不思議に思い、その先に進入したかったのだが、しばらく迷ったあげく、怖くなったので引き返すことにした。

893の多い土地柄だったので、変なものを見てしまっては大変だと思った。
それで、今度は先ほど見かけた『高台へのわき道』が気になったので行ってみた。

やはり行き止まり。
開発中だから当然のこと。

車の向きを変えて、今入ってきたわき道の入り口に向けて、ライトを消しアイドリング。
そして「さっきの車どこいったんやろな」とか話していると、車の音が聞こえてきた。

高級車が5.6台、自分たちのいるわき道を、通りすぎてさっきの軽が消えた「バリケードへの道」を猛スピードで走っていく。
そのヘッドライトの群れがバリケードのあたりで止まる。(自分たちは高台にいるのでそれを見下ろせる)

さらに、自分たちが諦めたバリケードの奥らしきところからヘッドライトが二つ三つ現れる。
まるで高級車と協力してバリケード周辺を取り囲むかのように・・・。

自分たちが、それらの10台近い車を呼び寄せたのか、さらに、あのままバリケードに留まっていたらどうなったか・・。

「何しとんねん、兄ちゃん」

「どうします?こいつら」

「お前ら、悪いけどもう帰られへんで」

「ナンバー外しとけよ」

「危ないとこ行ったらあかんって、親に言われへんかったんか」

など色々具体的に怖い状況を考えてると、友達が「ヤバイって!ヤバイって!」と騒ぎ出した。
すぐにライトを消したまま猛ダッシュでわき道を駆け下り、街のほうへ逃げていった。

あの車の群れはなんだったのだろう。
警備会社にしては、あの数はおかしすぎる。

やっぱり893?
もうあのあたりは絶対行きたくない。

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