幽霊の出る話ではありませんが、洒落にならないだろうと思ったお話。
小さい頃・・・と言っても中学生くらいの頃のお話。
スーパーやコンビニで売ってるような小ぶりのパンが5個くらい入って200円くらいの割安なパンがありますよね?
私も他の子供と同じように食べ盛りの時期だったので、よく母親が気をきかせてあんなパンを買い置きしてくれていました。
その日もいつものようにそのパンを食べていたんですが、突然ごりっと妙な感触がありました。
とりあえずその感触の正体を口から出してみると、それは人間の爪でした。
とりあえず母親に報告すると、母親は怒った様子で製造元に抗議の電話を入れていました。
私はというと、特別怖いとも思わずにきょとんとしていたと思います。
「どうして爪?」
でも、今落ち着いて考えるとおかしいんです。
爪です。
人間の爪。
作業員は爪を切るように、とお達しも出ていると思います。
もちろんそんなもの聞かない人間が多いことはわかりますが、それにしてもあの爪。
あれは自然に切れた切り口じゃありませんでした。
爪が自然に切れる(というか割れる)場合、スジにそって斜めに、ぎざぎざに割れていくものです。
でもあの爪は爪きりで切ったようにきれいな切り口をしていました。
そこに何らかの故意があったとしか、私には思えません・・・。
最近は食に対する安全が話題になりがちですが、こういう問題って表に出ないだけで、昔から結構あったのかもしれないですね。