空き巣の怖い話

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

家族から離れてそこそこいいアパートで一人暮らししてた頃のこと。

人生初の便秘に悩んでいた時。
友達にはピンクの粒二倍飲みを勧められたがネットで検索して何が起こるか知り、普通に頑張ることにした。
休日、昼飯代わりにプルーン大量に食ったら腹がぐるぐるしてきて、今日中にカタをつけてやろうと漫画やら携帯やら持ち込んでトイレに閉じこもった。

昼に入って漫画五冊読んだらもう夕方で、たらたらリラックスしてないで出さなきゃなーと思ってたら玄関のベルが鳴った。

いい感じに腹が鳴り始めてて、マジかよ今中断したくねえよ・・・って申し訳ないけど無視することにした。
しばらくしたらもう一度ピンポーン。
トイレットペーパー巻き出して手に取った時、『ガチャガチャ』って聞こえて、『キィ』ってドアの開く音がした。

あー、休みの日に来るって言ってた姉ちゃんだって思って携帯で姉ちゃんに「今ウ○コしてるからトイレいる」ってメール送信。

姉ちゃんから「コーラック三倍飲み汁」って返事がきた。

アホかって送ったら「コーラック持っていこうか?」って。

実は姉ちゃん来てなかった・・・。

急に寒気して、外でごそごそやってんのは誰だろうって思った。
誰か連れてすぐ来てって言ったら、空き巣に遭遇して退治した経験もある姉ちゃん・・・信じて本当にすぐ来てくれた。

ピンポンピンポンってチャイム連打して入ってくる。

俺は鍵閉めてたはずだったけど、あの入ってきた誰かかが鍵開けっ放しにしてたらしい。
部屋の奥からドタドタって足音みたいなのがして、「外行った外!」「追いかけろ!」とか怒鳴り合う声が聞こえたあと姉ちゃんがトイレまで来てくれた。
落ちついて考えると、入ってきた誰かにトイレに逃げ込まれたりされてたら、俺どうなってたんだろ・・・。

追いかけた姉ちゃんの彼氏の話によると、髪の短い裸足の女だったってことしか分からなくて、警察に届けてパトロールまでしてもらったけど捕まることはなかった。
詳しく捜査って言われたけど、あとは管理会社に任せてすぐに引っ越したよ。
本当に怖かったんだ。
俺もう便秘しない。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!