プラシーボ(偽薬)効果というのをご存じだろうか。
実際には薬効のない錠剤を飲んでも、それを薬と信じていれば、本来の薬と同等の効果を発現したりする、いわゆる思い込みである。
この効果は科学的にも証明されており、宗教的な奇跡と呼ばれる病気治癒はおそらくこの効果によるものであろうと言われている。
しかし、この事実を真っ向否定している業界がある。
それは製薬会社だ。
製薬会社は最初このプラシーボ効果が学会で発表されたとき、インチキを証明しようとある実験を行った。
その実験で、うつ病患者に抗うつ剤と偽り、小麦粉を練ったものを渡し、思い込みではうつ症状を抑えられないことを証明しようとしたのだ。
ところが実験後、衝撃の結果が出た・・・。
偽薬を渡したにもかかわらず、半数を超える患者のうつ症状が改善したのだ。
本来の抗うつ剤には重い副作用があるのだが、偽薬で回復した患者にはまったく副作用は出なかった。
もちろんこの事実は隠蔽された。
薬の売り上げが落ちることを心配したのだ。
しかし、一部の善良な医者によりこの事実はリークされることとなった。
ちなみにこの実験で比較された薬は今も現役で多くの患者に支給されている。
重い副作用ととともに・・・。