飛行機に乗っていて、一番事故に遭遇しやすい時間というものがある。
それは、離陸時の6分間と着陸時の5分間。
関係者はそれを「魔の11分間」と呼ぶ。
離陸、着陸時には必ずシートベルトを締めて、リクライニングを戻し、テーブルも元に戻さなくてはならない。
これも魔の11分間に対する対策といえよう。
さらに夜間飛行をするときだけ行われる対策がある。
おわかりだろうか?
飛行機に乗ったことがある人ならわかると思うが、夜間飛行の離陸・着陸の際は必ず室内の照明が落とされる。
これは墜落した際、速やかに避難できるように暗闇に目を慣れさせるためである。
一般的に言って飛行機事故に遭遇する確率は交通事故に遭う確率よりも低いとされている。
滅多に起きない事故ではあるが、飛行機に乗る際は死が真横に乗り合わせていることも忘れてはいけない事実である。