霊感少女を自認してた中学校時代の話。
霊感を強くする訓練(精進潔斎や水垢離等)もがんばっていました。
その甲斐あってか、思い込みか、幽体離脱や金縛りも順調に経験し、笑っちゃうほどオーラが見えた・・・ような気になっていたりしてました。
そんなある夜のこと。
階段を誰かが上がってくる足音がしました。
てっきり、隣室の姉貴だと思っていたところ、あがりきった所で足音が止まりました。
「え?」と思う間もなく、「ドーン!バリバリッ!」とすさまじい音が!
近距離に雷が落ちたのかと思ったほどの音でした。
雷が嫌いなので、ベッドに飛び込んで布団を被って震えていたのですが、隣室の境になっている板戸(引き戸)が震えるほど音がしました。
音が響く度にびくびくしながら、般若心経をココロで唱えていました。
おそるおそる布団から出たのは30分後くらいでしょうか・・・。
隣の部屋からは姉貴がかけてる中島みゆきのテープの音がしていました。
私:「すごい音したけど・・・雷?」
そう壁越しに声をかけると、姉貴は「はぁ?なにいってんねん?」といぶかしげな声で返事をしました。
その夜は雷どころか、雨ひとつぶ降っていなかったのです。
もちろん、隣の部屋にずっといた姉貴は、そんな音は聞いていませんでした。
そもそも、夕食後はすぐに部屋にこもってしまい、トイレにすら降りていない、と言われました。
半泣きで「ラップ音って、ピチッとかパシッ程度じゃないのぉ?」とか「ひょっとして浮遊霊とかぁ?」などと思いながら、お清めの塩で結界をひいて、その夜は寝ました。
朝起きてみたら、北東の鬼門方向の盛り塩だけが、ぐしゃぐしゃになっていました。
もちろん、隙間風で崩れた、ということも考えられますが・・・。
それ以来、霊感を強くする訓練は一切止めました。
今、結婚してますが、霊感はカケラもないと思いますが、興味本位で霊感を上げるような事はしないほうがいいですね。