修学旅行のホテルにて

カテゴリー「心霊・幽霊」

昔修学旅行に行った時に泊まったホテルが横長で見通しのいい長い廊下にそって部屋が並んでるホテルでした。
で、私が泊まった部屋は長い廊下の一番左端の3人部屋。

夕方18時ぐらいに「夕飯の支度ができたので全員1階の食堂に降りてきなさい」っていう先生からの放送が入りました。
わらわらと下の階に生徒皆が集まってさぁ食事だって時に先生が「室長はちゃんと鍵かけたか~?」て確認をとったんです。
私は室長だったんですが鍵持ってきてなかったし明らかに鍵かけてなかったので「忘れました~」って2階の部屋に鍵をかけに1人で上がっていきました。

皆が待ってるから早く下にいかなくちゃと、鍵を抜こうとした瞬間、横に何かいる気配がしました。
横を見ると長い廊下の奥のほう、壁によりかかっている人がいたんです。
最初は私と同じように鍵をかけ忘れた同級生かな?と思ったけれど、壁によりかかっていてじっとこっちを見ていたんで何してんだろう?って思ったんです。
目が悪かったので目を細めて見てみると、壁に寄りかかりながらこっちをずっと見て口がぱくぱくさせていてる。

何かわからんが直感で「こりゃやべえぞ・・・」と思うと同時に超悪寒。
めっちゃ汗でてきててどうする?って考えてる時間がすごい長く感じた。

「鍵を抜いたらすぐに食堂まで走るぞ・・・」と、なんとか気を持って正面を向きなおして鍵を抜いて走り出そうとした瞬間、すぐ真横にその人が来ていて口を開けてぱくぱくしていました。
目が黄色く濁っていて、私の顔を見てました。

その後、失神してた私をいつまでたっても帰ってこないのを探しに来た先生が見つけました。
ただの貧血だと思われたんですが、起きた私が泣きそうなので「どうした?」って先生に聞かれて、一部始終を話すと、なだめられ「ホテルにも皆にも迷惑がかかるからあんまり言うな」と言われました。

その夜にやっぱりあまりにも怖くて夜のUNOとか全然集中できなくて、ずっと目が泳いでる私に友達がどうしたの?って心配してきてくれた時に話さないと自分が怖すぎて駄目になるって思って泣きながら話しました。

そのときは6人部屋の男子の部屋に男女13人ぐらいでいたんですが、皆が「俺らがいるから大丈夫だべ!」みたいな感じでその夜は消灯の時間になってそれぞれの部屋に帰りました。

深夜2時ごろ、隣の部屋から変な声と泣き声がまじった声が聞こえてきて皆で隣の部屋に行くと、私が話しをした時にいた友達が白目をむいて口をぱくぱくして声にならない声を発してました。
さっきのが乗り移ったみたいに・・・。

んで男の先生でも止めるの必死。
で、それを怖がった同じ部屋の2人がめっちゃ泣いてた。
それ見て私も思い出して怖くなってすっげー泣いた。

収集つかなくなって先生が「部屋もどれ!」って皆強制的に皆部屋戻されてた。
その後にホテルの人の所に連れてかれたけど、もう何も言うまいって思って「わかりません」って泣きながら答えた。

結局修学旅行は全然楽しくなくて、今でも長く続く道やトンネル細く長い廊下はトラウマです。

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