魔女狩り

カテゴリー「都市伝説」

結構グロいです。
そういうのがダメな人にはお薦めしません

情報元の男性は、この話を子供にも聞かせたことがあるそうですが、俺は彼の人格を疑い、また違う意味で西洋人の器のデカさを思い知らされました。
また宗教色が珍しく見られなく、もしや現実にあったのでは・・・と思わずにはいられませんでした。

魔女狩り、異端審問などが行われていた。
俗に言う暗黒時代と呼ばれた時代。
「疑わしき者は密告せよ・・・」という風潮が常であった為、当時の身体障害者や乞食、産婆や薬師などは真っ先に疑われており、山奥などに篭る者は多かった。

しかし、人々は密告するのに格好の相手がいなくなっては自分達の身が危うくなる為、篭った者達の行方を調べ、山狩りなどで彼らを見つけては、密告していた。

ある日、密告があり報告が六人ほどだったので、教会は三人の騎士を呼び出し、その山へと魔女狩りに向かわせた。

三人が密告した村人に案内されて山を進むと、目の前に大きな洞穴が見えてきた。
そこに魔女達が身を潜めているという。
三人は神の名を唱え、悪魔払いの文句を叫び洞穴に侵入した。
中には三人の女と三人の男がおり、彼らはそれぞれ夫婦のようであった。

一人の騎士が「魔女とその夫よ!汝らを浄化する!」と叫び、一人の騎士が三人の男を問答無用と槍で串刺しにし、一人の騎士が三人の女を抵抗させる間もなく縛り上げた。

当時の教会は腐敗しきっており、手足となる騎士達も例外ではなかった。
三人の女は美しかった為に彼らは欲情し、一人は妊婦であったにも関わらず女達を暴行した。
ひとしきり楽しんだ後、彼らは遊びで残虐な拷問をする事にした。

元々、拷問をして殺さなければならないのだ。
それが浄化である。
彼らに躊躇はなかった

一人の女は体中に焼いた鉄棒を突きつけられ、全身が焼けただれ痛みに耐え切れずに死んだ。
一人の女は全身を槍でめった刺しにされ、体中が穴だらけになり絶命した。
妊娠していた女が最も酷く、性器をムチで裂かれ、焼いた鉄棒をそこから子宮まで押し込まれ、胎児を焼き殺されて女も狂い死んだ。

死体を焼いて埋めた後、騎士達は彼女らの金品を奪い下山したが、三日ほどが経ち、一人の騎士にある異変が起きた。
突然、病にかかり全身がただれるような姿になり死んだのだ。
なぜこうなったのかはわからないが、その姿は彼が焼き殺した女にそっくりだったという。
他の二人はこの話を聞き、恐ろしかったが只の偶然だと鼻で笑った。
だが槍で女を殺した男はとても不安になり、三人の女達が住んでいた山に行ってみる事にした。

山中は以前来た時よりもやけに陰湿で、また小動物の鳴き声や音も一切聞こえなかった。
違和感を感じ、不安になった騎士は道を引き返そうとしたが、途端に両足に激痛が走った。
痛みで歩くことさえ出来なくもがいていると、両腕、腹、胸、背中と痛みは広がっていった。
しかし何故か斑点状に痛まない部分もあった。

余りのことに患部を見てみると、初めはぶす色にそして緑色へと斑点状に皮膚が変色していくのが見えた。
部分的に皮膚が腐っていっているのだ。
その後、彼は痛みにもがき苦しみながら絶命した。

同じ時、最後の騎士が妻と夕食を共にしていたが、見知った神官に呼ばれ、外出することになった。
彼は「夜も深い。しっかりと戸締まりをするんだぞ」と妻に言い聞かせた。
妻は妊娠していただけに色々と気を遣っていたのだ。

しかし、用事が長引き、夜明け頃彼は帰宅すると、妻は何者かに暴行されて死んでいた・・・。
しかも死体の子宮に棒を押し込まれた形である・・・。

彼は酷く憤慨したが、妻の哀れな姿を見て、先日自分が殺した女を思い出した。
あの女は本当に魔女だったのでは?と・・・。
彼は震え上がり、次は自分の番だと考え、どうにか許しを得ようと考え、あの山に行く事にした。

入山すると、山が不気味なまでに騒がしく、また禍禍しく感じられた。
それでも随分進んでいると、彼は突然黒い何かに足を取られて躓いてしまった。
その何かとは二人目の騎士だった。
黒くなっていたのは小さな動物達が集っていたからで、動物を取り除くと、二人目の騎士は既に事切れており、動物達に身体を食われているようだった。

しかし、何故か体が殆ど腐っており、腐っていない個所だけが斑点状に食われていて、体の所々に風穴が空き、まるで槍でめった刺しにあったような無残な姿だった。

残った最後の騎士はもう恐ろしくなり、女達を埋めた場所へと急いだ。
場所へ着くと墓標の前で騎士を許しを請い、魔女狩りを止めさせると誓った。

すると地中から声が聞こえてきて「私達を全て掘り出したら許そう。それが出来なければお前は業火に焼かれ地獄に落とされる」と告げた。

騎士は必死に地中を掘り起こしたが、騎士達は彼女らを焼き、棺おけにも入れずに埋めた為、遺体は完全に朽ちてしまっていて、とうとう彼は女達を掘り起こす事は出来なかった。

数刻後、山に男の悲鳴が響き渡った。
不心得者が一人で入山すると、その叫びは今でも稀にそこで聞くことができるという。

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