首だけもげて流れてた

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

春吉は昔「春吉村」という集落で、主に黒田藩の足軽達の居住区だったらしい。

中洲と隣接していたり、当時の低い身分の人々との居住区が隣接していたりという事で、よく動物の肉売りや皮革職人も物売りに来ていた。
近代に入っても猪の首を自転車に乗せた猪肉売りが来ていたらしい。
要するに階級身分と被差別階級とが入り乱れていた地区。

揉め事も多かったらしく、聞いた話では夫を足軽に切り捨てられた被差別階級の妻が、町民の使う井戸に身投げしたとか。

あと、大正だか昭和初期だかに、禁欲に辛抱たまらんくなった坊さんが夜ばいかけたら、カタギではない人の女だったらしく、とっ捕まってボッコボコにされた。
挙げ句、那珂川の川岸に首だけ出して埋められて一斗缶かなんかをかぶせられて放置プレイ。

川は潮の満ち引きで増水し、坊さん溺死。
なんでか首だけもげて流れてたらしい。

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