後ろのガラス!

カテゴリー「心霊・幽霊」

18才くらいの時に体験したこと。

高校生くらいの時から、頻繁に家で幽霊を見ていた。
膝から下が廊下を歩いていたり、自分しかいない部屋の鏡に女が映ったりってゆーのが多くて、幽霊に対して怖いって気持ちがいつの間にかなくなってた。
害がなければ別にいいやって思ってた。

友達にも似たような考えのやつがいて、ある夏の夜に「心霊スポット巡りしよーぜ」ってなった。
まずは結構噂になってた霊園へ。
車を駐車場に止め、霊園に入って行く。
ぐるっと一周して、コレを上るとやばいって言われている階段も上り辺りをまわってみる。
特に何があるって訳もなく、友達と次行くかってことになって霊園を出ようとした時、なぜか私と友達は同時に霊園の方へ振り向いた。
霊園には人魂のようなものが飛んでいた・・・。
私も友達も同じものを見ていたけど、「あれくらいじゃ全然怖くないね」ってことで霊園を出た。

次の心霊スポットに行く為、海沿いを走っていた。
一車線ずつの道で街灯も少なく、海沿いってこともあり結構暗い。
深夜で車も全然走ってない。
私が運転、友達は助手席でいろいろ話をしていた。

ふと、サイドミラーを見たら反対車線を同じ方向で走ってる車が映っていた。
私は追い越しかと思って気にしないで友達と話し続けていた。
しばらくしてまたサイドミラーを見ると、さっきの車がまだ反対車線を走っている。
おかしいな・・・って思って友達に「さっきからずっと反対車線を走ってる車がいるんだけど」って言ってみた。

友達は「追い越しじゃねーの?」って助手席から体をねじって後ろを見た。

友達:「車なんて走ってないよ?」

私:「え?だってサイドミラーに映ってるよ。ほら!」

友達:「いないってば!うちら以外の車なんて走ってない!」

私:「やだ!映ってる!サイドミラーに映ってる!!!」

私が「いる」って言ってるのに、友達がいないって言う。
逆に友達には何も見えないのに、あたしが「いる」って言う。

それがお互い怖くて、半分叫びながら、「いる、いない」のやりとりをしていた。

私は怖くてしょうがなくなり、車を止めようと提案した。
反対車線を走る車がいれば追い越して行くはず。
友達もそうしようってことで私は路肩に車を止めた。
しばらくして待ったが、通り過ぎる車はいない。
自分たちの車の後ろにもいない。

完全に恐怖感でいっぱいになった私たちは「今日はもう帰ろう」ってことになり、友達を家まで送り、そのまま寄り道などもせずにまっすぐ家に帰った。

家について安心したのか、布団に倒れ込んですぐに寝た。

翌朝、お母さんが凄い勢いで階段を登って部屋まで来た。

母:「あんた!昨日なにしてたの!?」

寝てた私に怒鳴るようにして聞いてきた。

私:「あー、○○(友達)と遊び行ってたけど?」

母:「車が手形だらけで気持ち悪いわ!何して遊んでたのよ!」

それを聞いた瞬間にゾッとした。

私:「え。車のどこに。。。」

母:「後ろのガラス!変なことしてないでしょうね!」

昨日は友達と二人。
運転席と助手席しか使ってない。
後ろ座席に行った覚えもない。

しかも手形はガラス内側と外側両方についてたと言う。
私は飛び起きて車を見に行った。
が、車はキレイだった。

私:「なんもないじゃん」

母:「さっき洗車してきたもん」

私:「ちょww」

その日、また友達と会ってその日のお母さんが言っていたことを話して昨日の反省会をしていた。
きっと心霊スポット巡りとか言って遊びで霊園に行ったりなんかしたから幽霊が怒ったんだ・・・とゆーことで話はまとまり、今後心霊スポット巡りはしないと決めた。

実話です。

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