修学旅行で広島に行くことになり、調べ学習で私は原爆の詩について調べることにした。
学校の図書室に「原爆詩集」なるものがあり、それを借りてその日は家に帰った。
その夜、大体の詩を選んで、今日はもう寝ようと布団に入った。
すると、部屋の外から物音が聞こえた。
そのときは気のせいかと思い、ほっておいたのだが、また物音がした。
部屋の外の廊下の電気はついていない。
両親も祖母も妹ももう眠っている。
なのに、物音が聞こえる。
しばらくして、物音が鳴り止んだと思ったら、今度は廊下を歩く足音が聞こえた。
どんどん近付いてくる足音は、私の部屋の前で止まった。
私は怖くなり、とりあえず布団から出てベッドを下りた。
すると、さっき鞄に入れたはずの原爆詩集が、鞄から出て床に転がっていた・・・。