実話で恐縮なのですが、つまらんかったらゴメン。
女郎蜘蛛の説明からいくね。
女郎蜘蛛(ジョロウグモ)好きな方は、狂喜乱舞するかも知れないですが、いきます。
奴の体は、足も含めて8cm位で、黄色と緑の縞縞の足に裏面の胴体は赤や緑や黒の斑です。
鋭く黒い牙を持ち、咬まれると、電撃が走る様に、痛いです。
単体での巣の規模は、1.5㎡程度の面を制圧する位で、中心に奴はいます。
巣に餌がかかると、獲物までスルスルと高速で直行します。
たまに、雀なんかも、捉えて食べてます。
田舎なら、大体どこでもいる普通の蜘蛛で、卵を生むため、たまに家の中に入り込みます。
とある田舎で、こいつが大発生したことがありました。
藪や林があれば、女郎蜘蛛だらけ。
まだ単体で存在するならまだしも、こいつが高密度で密集した、屋根付き材木置き場を発見しました。
その規模は100坪程度の敷地面積に、1立方メートル当たり、大体40匹の女郎蜘蛛がびっしり。
密集地帯の視界は3mほどで、ざわざわガチャガチャ蜘蛛の動く音が響いてました。
その様子を友達に話したら、「見に行くか!」て事になり、連れていきました。
現場をみて、何を思ったのか、そいつは、突然、蜘蛛密集地帯に突っ込みました。
なんか叫びながら、腕を振り回して暴れてました。
蜘蛛の巣と蜘蛛の残骸を一身に浴びて、グチャグチャドロドロ・・・。
分かり易く例えるとお笑いウルトラクイズの、採り餅にベッタリついた芸能人に、カラフルな色彩を施した人が走り回る感じです。
こちらに向かって来たので、持ってきたデジカメを放り出して、無我夢中で逃げました。
走りながら振り返ると、後ろから、目の逝った、かつて友達だったカラフルな物体が追いかけてきました。
兎に角逃げ切りました。
その後友達は精神病院にピットインしました。
友情の脆さと、精神の狂う瞬間を垣間見た貴重な体験でした。