僕は割と霊感が強い方なんです。
幽霊が見える時って何種類もあります。
本当に普通に人間のように見える時・・・。
白黒のように見える時・・・。
薄く見える時・・・。
ぼやっとして見える時・・・。
オーブって言われる球体のように見える時・・・。
煙のように見える時・・・。
色々なパターンで見えるんです。
どれが正解かは分からないんですけどね。
それで、畳の縁ってあるじゃないですか、繋ぎ目っていうか、一度そこからお爺さんが出てきた時があるんです。
それは千葉の外房にある旅館だったんですけど、よく旅館とかで窓の近くにソファーが置かれてたりするじゃないですか?
そのソファーに座っていると、そこから少ししたところの畳の縁のところから出てきてるんです。
出入口に行くには、その人の近くを通って行くしか無い。
なんとか凝視しないよう、背を向けて必死になって廊下の方に向かったんです。
部屋から出る時にお爺さんが出たあたりを見ると、もう居なかったんですけどね。
お爺さんが出てくる少し前の話なんですけど、その部屋で座っていた時に、下の階を人が走るような大きい音がしたんです。
『子供でも居るのかな?』
外から入り口に向かって走る音がしたんで、そう思ってたんですが、そうすると上の階でも外から入り口に向かって走る音がしたんです。
よくその音を聞いていると、僕の部屋を挟んだ上下の部屋でバタバタと誰かが走っているようなんです。
何なんだよこれは・・・と思って後ろを振り返ったら・・・その”お爺さん”が居たんですよね。