昔、当時の彼氏と団地に住んだことあるんだけど、そこ入ったら彼がみるみるおかしくなったことがある。
ある日、お風呂場で具合が悪くなり、それを境に人が変わったようになってしまった。
お酒も飲まないし大人しい人だったのに、些細なことで急に怒ったり、泣いたりするようになった。
あまりの急変に戸惑っているうちに言動はますますおかしくなり、一人で怒っては錯乱し、たびたび暴れるようになっていった。
病院行くように説得しようと話しかけたんだけど、「俺じゃない!信じてくれ!」ってものすごく怒るのでどうしようもなかった。
『夢に出てくる女が自分をおかしくさせる』と必死に言ってた。
その女は赤い服を着たおばあさんで、夢の中で「もっと!金!金!」って叫ぶんだそうだ。
ある日、彼がまた些細なことで怒り出し、大暴れしてふすまや壁を蹴破った時、驚いて破れた箇所を見たら、中がすべて焼け焦げていた。
総毛立って直感でヤバいと思った。
私は部屋を飛び出して逃げた。
彼には申し訳ないけど、彼のことも怖かった。
そしてその部屋に戻ることなく彼と別れ、1ヶ月ぐらい経ってやがて彼もその部屋を出たが、私名義の部屋だったので片づけを頼まれ、仕方なく再び部屋を片付けに行った。
怖かったので友人と数人で行ったんだけど、それはまさに狂人の家だった。
割れたガラス、山積みの食器、散乱した服や物。
一緒に行った友人はみな狭い部屋なのに方角を失って、出口がわからなくなると言ってパニックになっていた。
中でも一番霊感の強い友人が「こんな怖い部屋見たことない」と言ってたのを思い出す。
別れた彼にはそれから会ってないけど、あの部屋は今も空き家のままのようだ。
近所の人の話では、私たちが住む前は長い間空き家だったが、その前にはお風呂場で男性が亡くなっていたと聞いた。
呪われた場所と言うのは絶対にある、と私は今も思っている。