警察にも相談していません

カテゴリー「心霊・幽霊」

スレ違いかもしれないし、文章もうまく書けないのですが、これは4年ほど前に私が実際目撃したことです。

新宿の京王線ホームって地下にあって、改札から階段で地下のホームに降りていくのですが、階段の途中の踊り場に片方の手か腕を怪我して包帯まいている人がいました。

僕がトコトコと降りてその踊り場にきたとき、その男が階段から駆け下り、踏み外したらしく、突然「ダダダダー」っと階段を落ちてしまいました。
始発の電車を待つ5、6人の列に突っ込んでぶつかり、ホームに並んでいた人もなぎ倒されました。

「キャーーーー」という声がして、「ヤバイ、線路におちる!!」と思いましたが、幸い数人がホーム上で倒れただけですみました。

落ちた男はスミマセンと謝り、並んでいた人たちにもたいした怪我もなくその場は収まリ、その数十秒後ホームに電車が入ってきました。

京王線の新宿駅を利用している方はわかると思いますが、ホームとホームの間には線路は一つしかありません。
つまり、もし誤ってホームに転落した場合逃げる場所がないのです。

これはちょっとしたアクシデントでしたが、私は事件性を感じました。
私が目撃した限りでは、包帯をした男は足を踏み外すというより、駆け足で階段を下っていったという感じでした。
しかも、はじめから待列に目標を定め。

男が階段を掛け降りるその様子を始めから見たのはたぶん僕だけです。
包帯を巻いた腕の怪我も何か嘘っぽかったし、目も少しイッているような感じの男でした。

その後、何事もなかったかのように皆電車に乗り、一連の出来事を階段の上の方から見た僕も電車に乗りました。

私は駅員か警察に連絡しようかと思い発車を待つ電車の中でしばらく思い悩み、ふと目をホームの方にやると、その男と目が合いました。

男はその電車に乗る様子もなくホームをうろうろしています。
そして、常に私の方を見ているようでした。

やがて、電車は発車し男もやがて見えなくなりましたが、家についてもその夜は恐くて興奮していました。
結局、私の勝手な思い込みかもしれないし、何もなかった事件で大事になるのも嫌だったので駅員にも警察にも相談していません。

しかし、京王線に乗ると今でもその時のことを思い出します。

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