何かいるな・・・

カテゴリー「心霊・幽霊」

聞いた話だし真偽は不明だけど、いくつか投下してみる。
大学のサークルで仲良くなった、後輩の腐女子から聞いた話。
俗に言う、視えるタイプらしい。

中学生のころ、初デートで映画館に行った。
ホールに入る瞬間から「何かいるな・・・」と思ったが、横にいる男の手前もあり、よくあることなので(ねーよ)黙っていた。
モノは某巨大客船沈没映画。
長い上につまらなかったが、彼に気を遣って、必死に眠気と戦っていた。

しかし、いつしかウトウト船を漕ぎ始め、ぼぉーっとしていると、突然、館内中を揺らすような大音量で哄笑が響き渡った。

何事かとスクリーンをみると、髪の長い女がデカデカと映し出され、白目を剥いて嗤っている。
半分寝てはたが、さすがにこれは変だ・・・と視線を落とすと、前方の客席。
座る客の全員が、彼女の方を向き、同じ白目で嗤っていた。
そのすぐ直後、皆がスッと前を向き、映画は何事もなく本来の物語に戻ったという。

「前の人、首が360度まわってたような気もするけど、さすがにそれは夢かも」

ちなみにこのとき一緒にいった男とはすぐ別れたそうな。
彼もまた、同じ顔で嗤っていたのが忘れられなかったから。
背伸びをしてタイ○ニックなんぞ見に行った私への、エヴァ様の祟りだと笑っていた。

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