それは、生きていない人

カテゴリー「心霊・幽霊」

友達から聞いた話・・・。
都市伝説みたいな感じだけれど、聞いた時にマジでびびったので書かせて頂きます。

友人の従兄弟からの話だそうで、我が町に有名な大きな墓地があるんですが、絶景の夜景が見えるスポットでもあります。

そこで男二人が女っ気もなく、ある夏の夜にドライブに出掛けたとか・・・。

墓場の開けたところから見える夜景に目を見張るよりも、所々に停まる車の方が、羨ましくて仕方ない。男二人でこんなところにいても、むなしいだけだと帰ることにしたそうです。

両幅を墓に囲まれた道を下って行くと、道路の側溝に向かって立つ若い女の子が二人いたので、歩いて夜景でも見に来たのかと、ちょっと声を掛けました。

振り向いた二人は、かなり可愛い子だったらしく、意気投合して車に乗せると、『夜の海に行きたい』と言うので、そこから30分は離れるのですが、地元では有名なビーチに行きました。

途中のコンビニで花火も買って、浜辺で4人で花火をして、使い捨てカメラで沢山写真も撮ったりして過ごしました。

途中、男の一人がトイレに行きたくなり、駐車場にトイレがあった事を思い出して、3人を浜辺に残して、トイレに行ったそうです。

そして用を足して戻ると・・・どこを探しても3人がいない・・・。

砂浜と打ち寄せる波の音しかしないそこには、かくれるところもなくて、どこかに行くとしても、携帯電話に連絡もないし、掛けてみても全く繋がらなかったそうで、その男は自分を置いていなくなった相手に腹も立っていたから、車で帰ったそうです。

・・・そして、数日後。

女の子らとシケ込んだと思っていた男が、水死体として、発見されました。

もちろん、男は最後に会っていた重要人物として署に呼ばれ、事情聴取を受けたそうです。

警察官に何か心当たりはないかと問われ、最後にいた相手は女の子2人だと話すが相手にされず、このままじゃ犯人扱いだと思った矢先・・・「そういえば・・・。使い捨てカメラはありませんでしたか?!あれに彼女らが写ってるはすです!」と必死に訴えるけれど警察官は、確かに使い捨てカメラはあった、しかしどこにも男が言う女の子2人は写ってないと言い張り、頑として写真を見せてくれません。

何とかして見せて貰おうと、この件で自分が犯人扱いされた事を訴える等々、しまいには土下座までして・・・何とか見せて貰った写真には・・・。

写っていたんです。
女の子2人は・・・。

でも、あり得ない姿で・・・。

友人の両隣、または自分の隣など・・・腐乱した姿で女の子2人が写っていたんです。

そして、次々にめくっていくと・・・。

「なんだ?!これ!・・・誰写してんだよ?!俺じゃない!」

そこには、水死体として上がった男の友人が、その腐乱した女の子2人に腕をがっしりと捕まれて、海へと連れて行かれる姿が・・・。

結局、犯人扱いされた男は、釈放され、葬式に参加したそうです。
友人の従兄弟は、実際にその葬式に参列し、犯人扱いされた男(友人)から、この事の顛末を聞かされたそうです。

昔の迷信かもしれませんが、道端で側溝を向いて立っている人には、話しかけないように・・・と。

それは、生きていない人だからだそうです。

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