異界の釜が空く日

俺の家族が体験した怖い話を投稿します。
長文になりますが、よければ見てください。

俺が生まれる前に、俺の母親が体験した話です。
その日は8月15日でした。

お盆の送り火で、親父は家を留守にしてたんです。
まだ小さかった兄貴を母があやしてると、玄関でインターホンが鳴りました。

母が玄関に出ると、70歳くらいの老人の方が立ってたそうです。

老人:「すいません。私、Yと申します。お宅のTさん(父方の祖父)にご挨拶に来たんですが、ご在宅でしょうか?」

そう言ったそうです。
ここで母は不思議に思った。

うちの祖父は大分前に他界してたんですね。
祖父知り合いなら他界したのを知ってるだろうにと。

母がその旨(祖父の他界)を説明すると、Tさんは心底落ち込んだ様子で、「私、Yと申します。Aさん(父)にくれぐれもよろしくお伝えください。お悔やみ申し上げます。」と告げて帰っていったそうです。

その後に親父が帰って来てから、母が晩飯の時に先ほどの話を親父にしたんです。
親父も最初は、「ふーん。Yさんねえ。誰だろうねえ。」なんて言ってたそうです。

しかし、その後に親父がみるみる青ざめた顔になっていき、「ちょっと待って。今Yさんって言った?本当にYさん?」と執拗に確認してきたそうです。

母は何回も名前を聞いたので、「間違いなくYさんって言ってたよ。」と告げると父は慌てて書類を漁り始めました。
書類で確認が取れた後、青ざめた表情の父は震えながらこう呟いたんです。

父:「Yさんは去年亡くなったよ・・・」

俺はまだ生まれてなかったんで、母が語ってるのを聞いたことしかありませんが、本当にあったことです。
それ以来Tさんは家を訪れたことはないそうです。
お盆の送り火の日は異界の釜が空く日だと言われてます。
似たような体験をされてる方が居るかもしれませんね。
長文失礼しました。

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