もう死んでるみたいですよ

カテゴリー「心霊・幽霊」

九州の親が用事+旅行も兼ねて大阪に行くから、「お前もこい!」との連絡を受けて東京に居る俺は大阪に前乗りしてホテルに泊まることになったんだ。
親とは次の日の朝に難波駅で待ち合わせだったから、その夜は周辺のビジネスホテルに泊まった。

そこでの出来事なんだけど、そのホテルは大きな電気店の近くにあって周辺には食事ができるところも結構あった。
俺がその駅周辺についたのが19時頃で、まずはホテルに行って荷物を置き、親と翌日の約束後飯を食いに行く事に。

その際にちょうど携帯の充電器を忘れてたので電気店で電池式のものを購入しようと歩いてると”キャバ嬢です!”と強調するかのような服装の女性が数人と、それに群がる男性数人が俺の前を歩いてきた。
道を塞ぎながら歩いてるんだけど、どうも避けてくれる気配も無く関西弁で結構でかい声で話ながら向かってくる。
とりあえずは俺が端に避けて交わそうと思ったんだけど、そいつらは電気店の方に入っていったので避ける必要は無かった。

とりあえず「無視無視」とか思いつつ電池を購入してその電気店を出て近くの店で飯を購入してホテルに戻ってテレビを見てた。
23時ぐらいになったときにテレビでずっと食事番組が流れてて腹が少し減ってきた。
とりあえずすぐ近くにコンビニがあったなと思いエレベーターで一階に降りてコンビニへ。

と、外の道路に出た瞬間にさっきみたあのキャバ嬢と男たちの集団が。
ただ様子が全く違って「なんで?」「なんで?」とずっと言い合ってるんだ。
道のど真ん中で「なんで?」「なんでよ?」「なんでや?」って。
何があったんだ?と思いつつも目を合わせずに歩いてたけど、結構でかい声で「なんで?」「なんで?」って言い出してうぜっと思って見た瞬間に背筋に寒気が走った。

前でなんでと言ってる集団が全員俺のほうを見てるんだよ。

え?と思ったけど「なんで!!!!?」ってかなりでかい声で言われて心臓がバクバクし始めて逃げたほうがいいのか?警察に電話?いや、人通りもあるし大声で助けを呼ぶ?とか一瞬のうちに色々考えた。

そしてその集団をもう一度みて「あー、違う。この人ら生きてない。死んでる人だ。」って思ったんだ。

たった一瞬のうちに血まみれだったり下半身が無かったり人の形の黒こげだったりの集団に変わってたんだ。
そして「なんで?うち死ななあかんねん。」って関西弁で言われてぞくっとした。
初めての経験だったので「いや、もう死んでるみたいですよ。成仏したほうが楽なんじゃないですか?」って言っちゃったんだよね。俺もパニクってたから。

それでも「なんで?」「なんで?」と声を出して俺を見てて怖くて走ってホテルに戻ってエレベーターに乗って上に向かったんだ。
そこで最強に怖かったんだけど、エレベーターのドアが透明のやつで向こうが透けて見える位置だったんだけど、4階通り過ぎる最中にそいつらが4階のエレベーターの前の位置にいたんだ。

もう泣きそうになった。

そして5階を通り過ぎるときにもそいつは前に居てエレベーターの中で「なんで?」と聞こえた。7階に着いた瞬間に俺は部屋に猛ダッシュ。
もちろん部屋に入っても恐怖で震えてたからテレビをつけてお笑い番組を流してた。

その後自然と寝てて起きたら何となく怖さも収まってた。
とりあえずチェックアウトする為にエレベーターで1階に向かったんだけど、5階を通り過ぎる時に、5階のエレベーター前に焦げたような後があってちょっとドキっとして
4階を通り過ぎる時にキャバ嬢がベタンってくっついて「なんで?うちなん?あんたでええやん」って言われた瞬間に断末魔みたいな叫び声をあげて地面にもぐっていったのを見て1階に着いた俺はもう呆然状態だった。

朝から出るもんなの?って思いもあったけど。
その女の目がくりぬかれたように真っ黒だったのが印象的だった。

あの辺は怖いと思った。
何か事件でもあったのかもね

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