背骨つきの生首

カテゴリー「心霊・幽霊」

弟から聞いた話だけど、うちの中学の理科室に『ぷるぷるさん』というのがいるらしい。
背骨をだらりと垂らした生首がすごい速さで周りを見回して、その度に垂れた背骨がプルプル揺れるからぷるぷるさんらしい。
私は中学生の頃科学部だったので理科室で活動していたが、そんな話聴いたことも無かったし会った事も無かった。
弟とは4つ違いなので、そんな話が出るなら私が卒業して2年以内のはずだが、噂話のネタになりそうな事件なんてなかった。

けれどちょっと気になることがあったので、ぷるぷるさんは40~50代で、目つきが悪くてひげの濃いおじさんではないか、学校の近くのアパートの2階の角部屋にもそういうのがいないか、と聞いたら、弟に気味悪がられながら「詳しくは知らん」と言われた。

背骨つきのひげの濃いおじさんの生首が、アパートの角部屋できょろきょろしてるのなら、部活前のランニング中によく見たけど、あれがついてきてしまったんだろうか。

「背骨つきの生首ってどんな死に方よ・・・絶対ろくな死に方してないな」

そう思ったので無視していたつもりだけど、ついてきてたなら嫌なものだ。
私についてきて家に出るようになるよりはましだけど、後輩には悪いことをしたと思う。

けど私には除霊とかお祓いとかできないのでどうにもならない。
実害も無くただ『学校の怪談』として語り継がれるなら気にするものでもないか、とも思う。

最近、岩井志麻子の小説を借りたら、『ピーガスゥ』という内臓をぶらさげた美女の生首の話があったので、ぷるぷるさんもその仲間かと思ったが、同じ何かぶらさげた生首というくくりでも、美女とひげの濃いおじさんじゃだいぶ違うな、と少々がっかりした。

科学部なのに部活前のランニング?と思われる前に補足しておくけど、うちの中学では体力づくりのために文化部でもランニングがあった。

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