数年前の初夏頃、タオルケット1枚で昼寝していたら金縛りにあった。
金縛りは力を入れて体の1部が動けば解けると聞いていたので、必死になって全身に力を入れた。
そうしていると多分、霊だと思われる人影みたいなのが自分の上に、覆いかぶさってきて動かないように必死に押さえつけてきた。
動けーと動くなーの攻防戦がしばらく続いた後、人影が負けて右足が自由に。
動かそうと思いっきり力を込めていたせいで、次の瞬間隣に置かれた。
母親の嫁入りタンスに横に蹴りを入れるハメに。
痛さのあまりふくらはぎを抑えてごろごろとのたうち回る自分の耳元で「・・・ゴメン」と声がしてふくらはぎを一生懸命さする見えない手の感触が・・・。
また「・・・ゴメン」と聞こえたので「許さん、ぜってー許さん2度とくんな!!」と叫んでしまった。
それと同時に気配が消え、痛がる自分だけが残された。
後日、母が家で起きていた怪現象が急に無くなったと不思議がっていた。
未だに何もないところを見ると、ヤツはちゃんと言われたことを守っているらしい。
あの時「許す」と言ってやれば良かったのかなと、時々すまない気持ちになる。
人影と真面目に攻防戦をしていたのを後から思い返すと変な光景なんだけど、途中から笑い話じゃなくなってる・・・スマン。