遺体を捨てた事件が

昔、大学生だった頃に良くバイト先の人と心霊スポットに行ってた。
地元で有名な小坪トンネル・散在ヶ池とか、他県遠征とかもしたりして、結構色んな所に行った。

自分はあまり心霊とか信じてなかったけど、心霊スポットの何ともいえない静寂・緊張感は好きだったし、何より仲間とのドライブの時間が楽しかった。

んで、心霊スポット巡り2、3年間続けてたけど、正直言ってほぼ何もなかった。

写真も何百枚も撮って、宝くじの当選確認するみたいに幽霊探したけど、写っているのはせいぜいオーブくらい。

一回だけ、池の中心から軍靴の足音がザッザッザッってこちらに向かってくるのが聞こえてアヒャって逃げ帰った時があった。

次の日にその話を全く知らない人から、その池でバラバラ殺人の遺体を捨てた事件が昔あったっていう話を聞いて((((;゜Д゜)))したけど、今思えば軍靴とは結びつかんし空耳レベルかなと。

まぁ、そんなもんだった。

偏りあるけど平凡な日々の大学生活も後半になって、一人暮らしを始めたんだよね。

あいも変わらず吹上とか心霊スポット巡りはしてたけど、以前と比べれば回数は減ってた。

そんなある日、とうとう人生初の金縛りにあった。

夜中、部屋に一人だからビビってはいたけど、何かのテレビ番組で金縛りの仕組みは知っていたから、不思議と怖くなかった。

スノボに行った帰りだったから、疲れていたんだろうって、冷静に考えながら一気に力を入れて体を動かしたら、金縛りはスッと解けてその日はもう何も無かった。

もちろん、その後はテレビでお笑い番組を速攻つけて気を紛らわしながら寝たけど・・・。

最初の金縛りも一夜明ければ怖くなくなってた、テレビで言ってた通り大したことないなと。

で、数ヶ月たったある日、その日は別に疲れていなかんだけど、布団に入ってうとうとした時、不意に金縛りに遭うなって予感がした。

過去に一回遭ったからなのか何でなのか全くわからないけど、その時は確信に近く金縛りに遭うってわかってた。

そのまま寝なきゃいいのに、まぁ、期待通り寝ちゃったわけだ。

案の定、ハッと目覚めた時には見事に金縛りになってた。

一回経験してるから、冷静だったんだけど前回と違うのは視界の下側に何か人の存在が感じられること。

テレビでも何かの存在を感じるのは科学的に説明がつくとは言ってたけど、当事者になってみてわかったのは、正直、ヤバいってことだった。

前回みたいに力入れても自由にならんし、そんな余裕もなかった。

そうこうしているうちに体が勝手に動いているのがわかった。

動いているというより、上半身を左に、下半身を右に無理やり捻じ曲げられている感じ。

ますます焦ったんだけど、体は全く言うことを聞いてくれない。

「聞こえる?」って囁かれた。

女の人の声で凄いか細い声だった。

耳にも息があたった感じがして、もう限界でパニクってたけど、まだ体は動かない。

とりあえず何も考えないようにしてた。

「聞こえない」とか声に出したり、思ったりしたら絶対「聞こえてるくせに」とか返答してくる気がして(←この時十分思ってるんだが、パニくり中)。

その後はあんま覚えてなくて最後自分がキレて、渾身の力で右手を動かした時にパッと目が覚めた。

その日電気とテレビをつけて夜を明かして以降は何も起こらなくなって、これで人生初で今のところ最後の霊体験は終わり。

この後も何回か肝試しに行ったし、いまだに心霊は信じていないけど、あの時の事だけはどうにも説明がつかない。

何より、声と耳の振動する感触は今でも覚えてる。

以上、私が西東京らへんで体験した話でした。

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