自称『見える』人がいた

カテゴリー「心霊・幽霊」

高校の時に、自称『見える』人がいた。
「守護霊見てあげるねー」と言われたので、話に乗ってみることにした。

私以外に三人見てもらったが、三人は「守護霊がおばあちゃん」「幽霊撥ね退けるタイプだね」「何か作った?蛇が絡みついてるよ」と言われていた。
蛇が絡みついていると言われた子は、蛇のタルパ作っていたことが後に判明。

私の方は、「お前どうした。霊が列作ってる!守護霊なんて、最後尾のプラカード持っている人みたいだし。右に白い狐と左に白い人とか。白い人が守護霊の役割してるし」と大笑いされた。

並びは、人私狐という横並びだそうだ。
白い人の身長は180~190の間で、良いものでも悪いものでもないが、幽霊を食べていたり、そこら辺の幽霊よりは余裕で強い。
お祓いをした方が良いとまで勧められた。
「怖い話には関わるな。白い人はたまに狐に怒られている・・・」とまで言った辺りで、「この話はもうしない。白い人に睨まれた。気付かれたくなかったみたい」と言われた。
ラノベにありそうと内心笑っていたが、なんとなく「幽霊か分からないけど、行くべき所にはいつか行って。悪さしないなら居ても良いかな」と思っていたら、見える人が私を見て「お前何を思った?白い人が笑顔でお前の首に手を回してるんだけど」と、なんとも言えないような表情で言ったことが印象に残っている。

「首絞め?」
「違う。嬉しそうに抱き付いて・・・分かったから!この話はしない!」と無理やり会話を切られた。

それからすっかり見える人とは、疎遠になってしまった。
余り怖くない話ですまない。

さて、この見える人に話を聞く前の話を簡単にしようと思う。
ある夜、金縛りにあったことがあるのだが、澄んだ声で「人を怨んではいけないよ」と、真っ白な服を着た人に言われたことがある。
息遣いがはっきり分かるぐらいの至近距離から。
ただ、私は目を開けていない。

何故白い服だと思ったのか。
そして頭を撫でられて金縛りは消えた。
これが見える人が見た人と同一人物だと仮定するなら、きっと悪いものではないと思う。

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