ちょっと思い出して書いてみました。
施設までの通勤路に何軒か利用者さんのお宅があって、たまにデイのお迎えの時間を間違えて外で待っておられる時がある。
そういう時は熱中症とかの危険もあるので、一度室内に入り待って貰うよう促し、駄目なら一人暮らしとかの場合は、同伴出勤もありということになっていました。
田舎なので、農作業一段落したしデイに行くかって感覚なんだと思う。
その日、Aさんが家の玄関前で、かばんやらデイに行くセットを持って立っていたので、「まだですよ-。待ってて下さいね」と言うと、「そっか。ほな後でな」と玄関に入って下さった。
職場について確認事項見てたら、「Aさん昨晩亡くなったって連絡が家族さんから入った」とリーダーが報告する。
いやいや、私、さっき話したんですけどね・・・。
お葬式の準備とかで来た親戚じゃないか??って事で一件落着されたけど、どうも納得がいかない。
まあ、時間だから他の方のお迎えに、大きい車で運転手さんと二人で出たんだけれど、Aさんの家の前を通ると、Aさん玄関で待っているのよ。
運転手さんも「亡くなったって、朝の申し送りで言ったよな」で、一応停車してみると本人さんが見当たらない。
丁度家族さんが出ていらして「今まで、ありがとう」と言って下さり、外から手を合わせさせて頂いた。
その後もしばらく玄関前で待っているAさんが目撃されてたけど、なんとなく薄くなっていって、いつの間にか消えていたから、ちゃんと彼岸へ行けたと信じている。
デイのお風呂が大好きだったAさん、今年もお盆に帰ってきているのかな。