そう怖い話でもないんだが、山で間伐の仕事してたときの話。
急斜面での間伐作業で、平らになってるところがあった。
そこでチェーンソーのエンジンをかけようとしたんだけれども、いくらやってもかからない。
しばらく悪戦苦闘してると、離れたところで作業してた先輩(って言っても爺さんだが)が、「おーい、そこはエンジンかからんで、横にいけ、横」と言う。
ちょっと横に動いて斜面に出ると、エンジンが普通にかかった。
「???」とわけわからんままに作業を続けて、夕方帰るときに「その場所だとかからんってのはどうゆう意味?」って聞いてみた。
爺さんいわく、「あそこは、かからん場所なんよ。前に除伐で草刈るときにもかからんかったし、その何年か前に間伐したときにも、あそこじゃエンジンかからんかった。あそこ、山菜取りの人が落ちて転がって、骨折ったかなんかしらんであそこで死んどった。そのせいやと思う」
ちょっとガクブルした。