都内某所のビジネスホテル

都内某所での体験。

出張先での仕事が長引き終電も逃してしまった為、ビジネスホテルに泊まることにした。
部屋に入りコンビニのお弁当を一気に食べてビールを飲むと、ベッドに倒れこみそのまま寝入ってしまった。

夜中目を覚ました。
ボンヤリした薄目の視界から天井の鏡に映る自分が見える。
そのまま再び寝入りそうに朦朧としながらも「ん?ビジネスホテルの天井が鏡張り??」と違和感を覚えた。

同時に部屋に漂う煙のようなモノを感じた瞬間、ガバッと飛び起きた。

「火事か?!」

完全に覚醒した。

しかし火独特の匂いがない。
それに部屋に漂うものは煙というより、何か綿の様なフワフワしたものなのだ。
一瞬安堵したが、咄嗟にさっきの天井を思い出した。

ハッとして見上げると、鏡に思えたのも無理はない。
天井にはベッドのシーツと見まがうような、まるで絹で出来た蛇の胴体のような真っ白な『何か』がトグロを巻くようにミッシリと充満している。

それがズズズと蠢いているように感じた。
そして、その真中に女性の顔があり、私を見下ろしていたのだ。

バサッと下に向かって垂れた長い髪が、その顔が上から見下ろしている事を物語っている。

私は一瞬駆け出そうとしたが、そのまま凍り付いてしまった。

目が逸らせない。

するとその真っ赤な唇がキューッと吊り上り「ぐふっぐふっぐふっ」と声をだす。
その声は笑っているのか苦悶しているのか、よくわからなかった。

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