害はないけど、かかわるな

カテゴリー「心霊・幽霊」

私が小学生の頃の話。
当時小学5年生の私は学校で作文のコンクールに提出する作文の練習を居残りでしていました。
当時は両親も共働きで帰りが遅いので母が迎えに来るのを待っていました。

時間は大体夕方18時頃だったと思います。
時期は秋の終わりくらいで田舎の小学校なので回りは山しかなく、灯りが唯一あったのは校門近くのブランコの側にある外灯のみでした。

その日は教室で作文の練習をして、学校が閉まるからそのまま外のブランコで一人遊びながら母親の迎えを待っていました。

するとそこに「ねぇ、一緒に遊ぼうよ」と、見知らぬ一人の男の子が話し掛けてきました。
その小学校はクラスも人数も少ないので下級生から上級生まで皆、見知った相手なのでその話し掛けてきた男の子は全く知らない子供でした。

当時の私は誰かの親戚の子供かな?っと思い、「いいで!一緒にブランコしようや!」と、二人でブランコを漕ぎ合いながら遊んでいました。

大体一時間位たった頃だったと思いますが、学校のグランド近くの駐車場に一台の車が入ってきました。
その車は母親の運転する車でした。
車を降りて私の元にきた母親がきょとんとした顔で「◯◯(私の名前です)、あんた一人で何しゆうん?」と。

私:「一人やないでー。二人で一緒にブランコで遊びよったよ」

母:「二人?相手は先に帰ったが?」

私:「何言いゆうが?隣でブランコ漕ぎゆうやろ?」

私は母が何故そんな事を言っているか、わかりませんでした。
だって私の隣ではブランコを漕ぐキィキィっとした音が聞こえていたからです。
すると母親は険しい表情を浮かべると「◯◯の隣、誰もいないわよ」と・・・。

私は母親が嘘を、冗談をついていると思って隣のブランコを見るとそこには誰も乗っていないし、全く風邪も吹いていないのに一人でに動く、まるで誰かが漕いでいるような、ブランコしかありませんでした。

キィキィっと動くブランコを見た私は一気に怖くなり、ブランコから離れて母親の足元にしがみつきました。

母親はそんな私の頭を撫でながら車に乗せてブランコを後にしました。

あとから母親から聞いたのですが、私が通っていた学校はかつて墓地だったそうです。
そして母親曰く害意があるモノではないけれど、あまり関わらない方がいいと言われました。

母親は霊感が強く、その血を引いた私もまた霊感があるのですが、私が不思議な体験をしたのはこれが初めての経験でした。

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