現在、再開発が進んでいる将門公の首塚近くで仕事してた先輩エンジニアの話。
そこは地下3階だか4階にサーバルームがあって、先輩はそこでサーバマシンの運用管理を行っていたのだが、しばしば誰もいない筈の室内から子供たちのケラケラ笑う声が聞こえる、首のない鎧武者が馬に乗って辺りを彷徨う・・・なんて謎の現象が起きてたそうだ。
しかし、それらは別段危害を加える様子も無かったので、現場の人達は「これらは起きてて当たり前。むしろ何もない日こそ怪しい」という認識で事に当たってたそうだ。
ある日、先輩がサーバルームに入ろうとした所、いつも聞こえてくる子供の笑い声がせずシーンと静まり返っていた。
「これは何がある」と勘づいた先輩、室内に入ってマシンを一台一台念入りにチェックしてみたところ・・・何と、システムトラブルでダウンしているマシンが見つかった。
以後も怪異の起きてる時は全台正常に稼働しており、怪異がしない時に限って、何らかのマシントラブルが発生していたそうだ。
もしかしたら、子供たちの声の主は、座敷わらし的な存在だったのかも知れない。
そして、首なし武者は・・・。