当時、実家暮らしだったんよね。
俺の部屋はエアコン付いてなくて、暑いからその日はエアコンのあるリビングで寝ることにした。
で、しばらくすると扉の向こうから誰かが歩いてくるのよ。
リビングからはキッチンに行けるから、誰かが水でも飲みに来たのかな?って思ったんだけど、扉が開いたとき家族ではないと確信した。
見えたのは20前後の女の人だった。
そいつはスーッとすべるようにやってきたが俺の足元で消えた。
俺は数秒間金縛りに遭ったみたいで、とにかく怖かった。
でも俺はその女が消えたことにホッとして、寝返りするとそこにはあいつが添い寝するように寝てた。
そこからの記憶はない。
次の日、夜になると俺は自分の部屋でネトゲを始めた。
もうやめようかなって時にラグがひどくなったのよ。
で、画面も歪みだして「もうすぐ、ずっと一緒だね」みたいな字が赤黒い字で表示された。
その時ドアからノックするような「コンコンコンコン」って音が鳴り始めた。
チキンな俺はすぐパソコンの電源消して布団を頭から被って電気も付けたままガタガタ朝まで震えてた。
その時はワーギャーと大きな声で叫んでたが、他の家族にはなぜか聞こえなかったらしい。
次の日、怖くなった俺は昼くらいに部屋から出て泣きながら親に相談した。
その時は母親しかいなかったので母親に相談。
すると母親は「もう大丈夫だよ」と一言、そのあと俺の後ろを指差したので俺は振り向いた。
そこには満面の笑みを浮かべたあの女がいた。
それから二年何もなかったが、先週の日曜街を歩いてたらあの女に遭遇。
あの女はいつもの満面の笑みで手を振りながら近付いてきた。
俺は全速力で逃げてアパートに逃げたが、ドアを開けると女が「おかえり」とやはり満面の笑みで言いやがった。
それからは記憶ない。
だがなぜか夜になるとその女は俺の部屋に現れて「やっと会えた。やっと見つけた」とか耳元で囁かれてる。
こいつは何なんだ。