”ソレ”がまだ来てるから

カテゴリー「心霊・幽霊」

小学2,3年生の秋~冬頃だったと思うんだけど、友達に遊びの誘いを断られまくって、しょうがないから近所の公園で遊んでた。
普段もそんなに人はいないし、その時も私の他に人はいなかった。

しばらくブランコこいだり木に登ったりして遊んでたら、4,5人のお姉さんグループ(多分高校生くらい?)に話しかけられた。

1人で遊んでるって言ったら一緒に遊んでくれて、お菓子も分けてくれた。(確かじゃがりことかポッキーとか)

すっごく可愛がってくれるし、優しいし同じ女の子だしで、人見知りするタイプの私もすっかり打ち解けて5時を過ぎても(園のど真ん中に時計があった)夢中でお喋りした。

そしたらよく覚えてないんだけど、3つ年上の兄(良く言えばクール、悪く言えば無愛想というかむっすりしてる)がいつの間にか来ていて、「帰るぞ」って私の腕を掴んで公園から引っ張り出した。

兄とはあんまり交流がなかったし、妹をわざわざ迎えに来る優しいタイプでも無かったので驚いたけど、兄が言うなら帰らなきゃと思って普通に家に帰った。

その時お姉さん達がどうしていたかは全く記憶に無い。
兄の不機嫌そうな顔だけはなんとなく覚えている。

そして月日は立って高校生の頃、実家で遠方から帰省して来た兄(この頃はちょっと仲良くなってた)に、この公園の話をしようとしたら「花子(仮名)」って強めの口調で名前呼ばれて止められた。

普段兄は私の名前を縮めて「ハナ」っていう感じで呼んでいて、そうやってちゃんと名前を呼ぶ時は殆どなかった。

突然名前呼ばれて固まってる私に背中を向けてテレビを見たまま「その話やめな」って言った。
そのままも固まっていると、リビングから廊下に繋がる引き戸(##[]←コレを首を左にグキってした形。下の四角い部分はガラス、上の格子状の部分は白く曇ったプラスチック?なヤツ)を指差して、「まだ来てるから」と言う。

指につられてそっちを見ると、下のガラス部分にジーパン履いた足が見えた。
じーっと見てると、あっちいったりこっちいったりウロウロして、最終的に引き戸の前で止まる。
暫くするとまたウロウロ。
明らかに人じゃないってか私と兄以外の家族は出掛けてる。

兄を見ると、こっちを向いて人差し指を口に当てて「し~」のゼスチャー。
喋っちゃダメなんだなと思ってそれからずっと黙ってた。(足はいつの間にか消えてて、それに気づいてからは普通に喋った)

足とお姉さん達は多分全然関係無いハズ(少なくとも見た目は。お姉さん達普通にスカートだったし)なんだけど、兄が公園の話を遮った事と「まだ」って言った事から、私はこの二つは関係があって何かが続いてる?んだなと考えた。(考えただけ)

そして社会人になり1人暮らしを始めて数年過ぎた私が今書き込んでるんだけど、コレついさっきまで忘れてて、電車で正面に座ってる人の足みてパッと思い出したんだよね。

この二つ以外に体験は無いし、兄にも何も言われてないんだけど、(一応さっきメールしてみたけど、今日中に返事が来ない可能性すらある。そういう人)、あの足どうなったんだろ?

あの時は「まだ来てる」って言ってたけど、今も来てるのかな?
というか、私今1人暮らしなんだけど、まさかこっちに来てないよね???

実害も恐怖体験も何も無いけど、何もわからな過ぎて微妙に怖い。

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