子供の頃、自宅でハッキリ見たことがあるわ。
本当に普通の人間と思ったくらい。
窓上部の窓枠のすぐ下から顔が出て室内を覗いてた・・・。
胸というか鎖骨下らへんまで見えててキョロキョロしてたから、泥棒と思って足がすくんだ。
そしたらその人が私に気付いて目が合って、気まずそうにニヤッて笑われて顔が引っ込んだ。
カーテンが揺れてカーテンレールの所がカシャッて鳴ったから見間違いじゃない。
で、私はまだその時までは泥棒としか思ってないから、母が施錠し忘れたと思って、怖いけど窓に近づいた。
心臓がバクバクしてちゃんと見れなかったけど窓は開いてないし、その窓は2階でベランダもない場所。
わけがわからなくなって、オジサンのことは誰にも話しちゃいけない気がして、母に『あの窓の鍵が開いてるかも』とだけ伝えて確認してもらったけど異常なし。
窓が割れてるわけでもなかった。
なんとなく、あのオジサンは”人じゃないんだ”って思った。
それ以来、悪いことが起きたわけでもないし、そのオジサンを見たことはないんだけど、あの顔は今も覚えてる。