うろ覚えだが、俺の親父が出張先のホテルで体験したという話を投下。
場所は博多駅近くの某ホテルの一室。
親父はその部屋に入った時、なんとなく「嫌な空気」を感じたそうだ。
出張先での用事が済んで、親父が部屋で寝静まった頃。
よくある展開だが金縛りにあった。
目を開けると親父の上に髪の長い女が親父の上に覆いかぶさるように首を絞めていたのだという。
女は狂気のこもった目つきで親父を睨み、「出て行け!」と唸るような叫ぶような声を上げていた。
後に親父がこの話を語った時、「出て行って欲しいんなら、金縛りにするなよ」とぼやいていた。
その後、細かい展開は忘れたが、気がついたら女は居なくなってて、金縛りも解けていたらしい。
しかしまだ朝には早い時刻だった。
幽霊なんて荒唐無稽な話で同僚の部屋に逃げるのもどうかと思ったのか、親父は鞄に入れて持ち歩いてる、神社のお守りを手に持って、再びベッドに戻ったそうだ。
翌朝、手に持っていたはずのお守りが、手の届かない所にワープしていたとか色々あったらしいが、それ以上大した事も無く、親父は出張から生還した。
2年前の話。