この人、この世の人じゃない

カテゴリー「心霊・幽霊」

先日体験した話をさせてもらいます。
文才はあまりないので見辛いようでしたら申し訳ありません。

少し前の三連休の際に母の実家に帰省することとなりました。
私だけお盆に帰省していなかったこともあり、特に予定もなかったのでついていくことにしました。

この日は色々と可怪しかった事をよく覚えています。
母と弟はこの帰省の1ヶ月前にも帰省していましたし、通り慣れた道でしたのでナビも付けずに走行していました。

午後8時半位に家を出てから高速道路を下りてO市を抜け、Y町の駅前を走行していた際に不可思議なことが起きました。

私はイヤホンをつけて動画を見ていたので外の景色を全く見ていなかったのですが、母親が何か言っているのに気づき、イヤホンを外して母に何があったか聞きました。

私:「どうしたの、母さん」
母親:「ねえ、この道にこんな橋あったっけ?」

外を見ると確かに見慣れない橋の上を走っている。
下には川らしきものが見えるのだが、いつもはそのような道は通らない。
その橋を通るようにしたのならば母はこのような質問をしてこないだろう。
だが、前述の通り通り慣れた道、迷うはずがないと考えていたのでおかしいと思いつつもそのまま走り続けていました。

道を間違えているのが確信へと変わったのは海岸線に出た時でした。
本来駅前を越えたあとは山側へと入るので海岸線は見えないはずなのです。
流石にこれはおかしいと思った私はスマートフォンで現在地を調べたところ、やはり道を間違えていました。
しかし、その間違え方もおかしいのです。

その道は駅前を背にして走らないと行けない道なのですが、母の話だと駅前とその前にある店を過ぎたと言うのです。
それならこの道に入るということはありえません。

母親:「さっき○○○号線に入ったって言ったよね?」
私:「うん、少なくとも位置情報はそうなってるよ。」

母親:「この通りの先落ち武者の幽霊が出る峠があるし、崩落事故があったトンネルもあるんだよ。今日は何だか本当におかしい。」

しばらくして元の道に戻り、母の実家のある町につきましたが、「この先左折です。」と、登録していない筈のカーナビが案内をはじめているのです。

その後も母の実家を的確に案内していましたが、母は道を覚えているのでカーナビに実家を登録していません。
一般の民家ですし、登録しない限りカーナビが案内をするわけがないのです。
それどころか案内したという履歴すら残っていなかったのです。

それに、私たちは間違った道を戻ってから本来の道を走ったので距離もありましたので往復していつもかかる時間に1時間かかってもいいほどだったのですが、いつもと同じどころかそれよりも早い時間についていました。

此処から先は母から聞いた話です。

母はもとより霊感というものが強い方で、昔から霊体験を数多く体験していますがこれはまた別のお話。

話はさかのぼりO市を走っている時の話です。
信号待ちで列の一番先頭に止まっていた際のこと、フロントガラスの外から女性が覗きこんできたそうです。
その時直感的にこの人は生きている人間ではないと思ったので声をあげず、気づかないふりをしていたそうです。
その女性は「違う、違う」と言って後ろの方に向かったそうですが、誰かを探していたのでしょうか。

その後先ほど書いた体験をしたわけですが、場所を確認する際にたまたま民家のそばに止まり確認をしていたのですが、母はその民家が気持ち悪いと言っていたのです。

後で聞くとその民家には赤い風車が何個も回っていたそうです。
実際私にはそんなものは見えていませんでしたし、やはり母はそういうことに敏感なんだなと思いました。

その後にもトンネルの中に真っ黒いローブを来たカオナシみたいな男がいたりと話を色々聞きました。

見えていないと怖くありませんが、それが居ると分かった時、死ぬほど怖いと思いました。

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