去年の8月にあったちょっとした事件について書き込みます。
友達の彼氏が急にいなくなりました。
友達は「振られちゃった。」と哀しそうに話しました。
彼がいなくなってから1週間くらいたってからでしょうか。
友達から電話が来たんです。
私:「もしもし?」
電話口から友達の泣き叫ぶ声が聞こえました
私:「何かあったの?どうしたの?」
友達:「血だまりが、血だまりが!!部屋が血だまりなの!!お風呂も部屋も全部!!」
私:「どういうこと?落ち着いて話して!」
友達:「彼よ、彼がやったのよ。タバコ、彼のタバコの吸殻があるの」
私:「吸殻?」
友達:「それはいいの。吸殻があるのはいいのよ。きっと私のことが嫌いだからこういうことをしたのよ。血がまだ温かいの!」
そういうと友達は電話を切りました。
私はすぐ電話を架け直しましたが、話中で繋がりません。
その後、やっと繋がり、私は「大丈夫?なにしたの?」と聞くと「大丈夫、もう片付けたから。」と、さっきの彼女とは全く違う、冷静な態度でした。
このことから2ヵ月後。
友達の彼氏が死体で発見されました。
司法解剖の結果、首を吊ったことによる窒息死とのことで、自殺と判定されました。
彼の死体は左手首がぱっくり切られていて、首を吊った状態で発見されたそうです。
友達は心神喪失状態でした。
友達:「彼は絶対自殺なんてしていない。何か事件に巻き込まれたのよ。」
友達はそういいました。
私:「何でそう思うの?」
友達:「彼の夢を良く見た。彼は夢のなかで必死に何かを言っているんだけど、何を言っているのか解らなかったの。でもきっと助けを求めていたんだと思う。彼が夢に出てきた日の朝はね、必ず彼のタバコの臭いがした。今吸ってたのかなって位、臭いが残ってるの。」
そして最後に彼女はポツンと言いました。
友達:「あなたは凄い風に巻き込まれているって言われたの。きっとね、私はもう駄目かもしれない。やっと意味がわかった。」
この言葉を発した後、彼女口を噤んでしまい、魂が抜けたかのようでした。
彼女は今だに元気にしていますが、”やっと意味がわかった”が凄く気になっています。