この家は絶対にヤバいのがいる

カテゴリー「心霊・幽霊」

死ぬほど怖くはないけど、自分的には結構怖い思いをしました。
そこを来月引き払うので記念に書いてみます。

実家はしがない新聞屋。
物件は貸し店舗なんだけど、一階は事務所、二階は住まい。
そこで体験した話なんだが、過去形にしていいかどうかは微妙というのを前置きに。

親父が単身赴任のような形でやっているんだが、始めた頃は今の物件ではなかった。
その前は今よりも狭いところで、となりのアパートを借りていた。
そこにお袋と自分と弟が週末に遊びいくような感じだった。

高校は近場にしたので、テスト期間中など早く終わるときは親父のところにいったりして、帰りはお袋と一緒に帰るというような日々。

最初の体験は高3のときだった。
文化祭の前の日にお袋と大喧嘩した自分は事務所でひとりひとり寝ることに。
なんで喧嘩になったかは覚えてないが、俺も意地になって事務所に布団を運んだ記憶がある。

新聞屋は朝早いので寝る時間になるとドッタンバッタンそりゃうるさいのだが、慣れている自分は気にもならず寝ていた。

と、変な音で目が覚める。
ブオンブオンという耳鳴りがするのだ。
それがだんだん大きくなる。

当時XファイルにハマっていたからUFOキターって軽く思った。
が、その音が尋常じゃない。
とりあえずやばいと直感したので逃げようと思ったが体が動かない。
あ、金縛りだこれとすぐに理解した。

目だけは空いたので開けると暗い部屋にパソコンが足元に見えた。
が、そこに黒いモヤの人の形をしたものがいた。
殺されるわ・・・と覚悟したので南無妙法蓮華経ーと適当にお経を唱えた。
その間も耳鳴りは続いていた。

気がついたら朝だった。
お袋はまだ怒っているらしくシカトされたので、その日は誰にもそれを言わず学校にいった。

それから大学入って二年になろうかというときに、借りていた店舗が前の店主名義になっており、その方がなくなって相続で揉めてるんで出ざるを得ないという話になった。

そこからあまり離れていない場所に新しい店舗が見つかったのはまもなくだった。

最初に書いた通り、下は事務所、上は住まいという物件。
聞けば上の住まい部分はとある宗教団体が道場で借りていたという。
団体名はま◯かりっていってたな。

急遽住まいにしたので、だだっ広い部屋を適当に間仕切りしたような作りで、自分は10数畳あるような部屋を使っていいと言われた。

引っ越したばっかのときは布団をど真ん中に敷いて、頭のちょっと上に段ボールの上にテレビ置いただけの殺風景なもんだった。
気持ち悪かったのはカーペットが真紫色で、麻原彰晃の服みたいで、冗談ぽくここオウムだったんじゃねwとか言ってた。

そんな部屋に移ってから異変はすぐに起きた。
寝る時間になるとラップ音がする。
古い物件だから家の軋みかと思ったんだが、そういう音じゃない。
手を思い切り叩いたような音が部屋のあちこちからするのよ。

これがラップ音かぁ・・・と内心ちょっと感動はしてた。
弟に今度の部屋やべぇぜwって言ったんだが冗談にしか思っていなかったらしく、入れ違いで俺が実家に、弟がそこに泊まったら本当にラップ音がしたと。

さらにテレビ台代わりにしていた段ボールの中から殴ったようにドンと音がしたとか。
マジでビビったとまくし立てられたっけ。

でも実害はないし、何とも思っていなかった。
そんなある日、変な夢を見た。

まっすぐ続く砂利道を歩いているんだが、少し先に今にも潰れそうな平屋が右手に見える。
崩れそうなブロック塀が道に沿ってあって、その平屋の玄関前に見たことない小柄で坊主頭のおっさんが家に入ろうとしていた。

ふとおっさんが俺の方を見るのよ。
そしたら「◯月◯日の金曜日にまた来るからな(◯部分は忘れた)」といい放ってきた。

そこで夢が覚めた。

あー、気味悪い夢見たなと思った瞬間、頭の上のテレビ付近に人の気配がする。
あ、これ中国人窃盗団でも入ったかと直感したのよ。
その頃結構騒がれてたし。
でも黙っていれば殺されはしないだろうと思って寝たふり決めることにした。

気配で頭の方から左を通ってドアあたりに移動するのがわかった。
あぁこれ助かったなと思ったけど、足元から動かない。
薄目開けてたのがバレたかと思って死を覚悟した。

が、またもブオンブオンという耳鳴りがしてきた。
そこにバタンと玄関が閉まる音がした。
配達から親父が帰ってきたとわかり助けてーと声を出そうとしたが声が出ない。

またも金縛り。

目を瞑ってまたも適当にお経を唱えた。

どれくらいたったか、気がついたら動けるようになっていたので部屋飛び出し親父に事の説明をしたが、ふーん程度。
こいつこそ呪われろと思ったね。

で、その金縛りにあったとき気配は感じてたけど、足音は全くなかったのを覚えている。
ただ、空気感?ていうか何かが動くのはなんとなくわかっていたから、足元で止まられたのも気配察したのを補足。
耳鳴りがして薄目開けたときも黒いモヤ人間はいました。

それからもラップ音は続いていたが、今度は昼夜問わず金縛りに遭うようになった。
来る瞬間がわかるのよ。
昼寝してたりすると、あーこれ来るわwって。

それまで霊的な現象ていくつもあったし、見たことも何回もある。
声をかけられたこともあったけど、金縛りだけはなかったのさ。

最初は怖かったけど、そのうち慣れてきて自然と怖さは感じなかった。
耳鳴りもなかったしね。

それだけで終わらずある日、弟が遊びにきたので当時流行っていたPRIDEの真似事してたのよ。
兄弟揃って格闘技好きだったし。

俺が下になって弟に三角締めを決めたんだが、抜けようと弟が立ち上がろうとした。
というやりとりの後、起き上がったら妙な目眩に襲われた。

スイカ割のときみたいにバットを中心に何度も回る奴、あれを相当数やったみたいに目が回ってしまった。
お袋に言うといい年してそんなことやってるからと怒られるので黙っていたが、一向に治まる気配がない。

お風呂入りなさいと言われたものの、吐き気まで催すまでになっていたが、我慢して入った。

風呂入れば治るかもと思っていたが、これはマジ悪化した。
風呂から上がり治まらない症状は黙ってすぐさま寝た。

その目眩は次の日になっても治らず、目が覚めた瞬間は何でもなかったが起きた瞬間よろけてまっすぐ歩けない程目眩に苦しめられる。

嘔吐しそうだし、友達に学校休むと連絡して一日寝ることに。
バファリン飲めば効くだろうと思って飲んでみたが効果なし。

午後、仕事にきたお袋に話したら案の定想定通りの答えがきたものの、飯も食えなかったのでおかゆをつくってもらった。

2日目になると多少動けるまでになったが、相変わらず世界は回っていた。
幸い休みだったので家でゴロゴロしていたが、症状は改善に向かっていたので首でもひねったのか程度しか思っていなかった。

その後、目眩が治ったもののこれも突発性に発症するようになる。
何をしたからでもなく、急に世界が回りだすのだ。
しかも俺だけじゃなく親父まで。

今思えば俺と同じ症状でよくカブに乗って配達してたな親父w
ここに住むようになった俺と親父だけが発症したので弟はまじで呪われてるんじゃねwと言うまでになった。

大きな病院の脳外科とかいろいろみてもらったが原因は不明。
ひどいときは金縛りと目眩のコンボとかあれは最悪だった。

そんなのが半年くらい続いた。

半年くらいそんな感じで続いた現象も次第になくなり、今ではたまに物音がするくらいになりました。

引き払うのは前々から大家が建物が古いから取り壊したいということを言ってきており、ペット禁止なのに大型犬飼ったりして契約解除を言い渡されたw

ただ、最初に書いたように過去形にしていいかどうかっていうのが判断に困るとこでして、ここに住むようになってから家族全員交通事故にあったり、自分に至っては骨折3回うち入院2回などなど、色んな目に合いました。

霊感はないって言い張るお袋は人工関節入れるまでに下半身悪くしたりと、弟がいったように呪われているんじゃないかと本当に思っている。

寝室の天井に小さな開ける扉みたいなのがあるんだけど、お札とかはってあるんじゃねとかそういう話は弟とよくしてました。

来月には引き払うので開けてみようかどうか迷っていますがね。

これは親にないだろうと否定されたんですが、夢に出てきた坊主頭の件。
何度か会った親父の前の店主に似ていたんですよね。
その前の店主をTさんとしますが、Tさんも小柄で坊主頭な風貌でした。

ただ、愛人?だか後妻にうまくやられて本社に納金する金まで使い込んで辞めさせられたとか聞いた。
だからうちを恨む理由はないはずだっていうけど、自分的には前の店舗の金縛りが発端にしか思えないし、他に思い当たる人もいない。

もしそうだったとして逆恨みしてたのかどうかは定かじゃないけどなんで、自分だったのかは本当にわかりません。

あのラップ音や金縛りなどなど、うちを追い出そうとしてたのかなと今でもそう感じています。

長くなりましたが、読んでくれた方ありがとうございました。
また機会があれば別の話でも書いてみます

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