白い腕が棲みつく団地

10年くらい前、市営住宅に引っ越したばかりの頃の話です。
3階建ての市営住宅の最上階で、一番奥まった部屋に住んでいました。

3月中旬のある夜中に自室でこの手のスレを読んでいました。

深夜3時40分くらいだったでしょうか。
突然ドアノブをガチャガチャガチャガチャ!と激しく回す音が部屋に響いてきました。
鍵をかけていたのでドアを開けられることはまずないのですが、しつこく激しくドアノブを回す音は続きました。

市営住宅ではありましたが、棟が多く住宅内には外国籍の方も多く住んでおり、酔っぱらった外人さんが棟を間違えてドアを開けようと頑張っているのかも?と思いった。
顔をドアスコープから見てやろう!と足音を忍ばせて玄関に行くと、ドアノブはまだガチャガチャと音を立てていました。

玄関の灯りを点けるとドアスコープから解ってしまうので、灯りを点けずに暗闇の中でドアスコープを覗くと・・・誰も居ない!

誰も居ないのに、ドアノブがガチャガチャと音を立てて回っているんです・・・。
全身に鳥肌が立ち、「ヤバイものが来てる!」直感しました。

相手に気付かれる前にそっと自室に戻り、玄関に背を向けて目を瞑り耳を塞いで座っていると、なぜか?脳裏に玄関の様子が浮かんできました。

ガチャガチャと音を立てて激しく回るドアノブが見えるのです。
まるで透視でもしているかのように・・・。

「何これ?コレに捕まったりしたらヤバイやつ?」と考えた瞬間、ドアノブが回るのが止まり、ドアに付いている新聞受けがパタンパタンと音を立てて開閉し始めました。

目を瞑って耳を塞いでいるのに、パタンパタンと音を立てて開閉する様子がはっきりと見え、音が聞こえるのです。

「ヤダ!怖い!怖い!怖い!」

固まっていると、新聞受けの開閉が止まり、新聞受けから白い腕が入ってくるのが見えました。

白くて細くて異様に長い腕がこちらに向かってゆっくりと伸びてくるのです。

あの腕に捕まったらこの世ではない「どこか」へ連れて行かれるのは解っていたのですが、恐怖で体が硬直して動けず、為す術もありません。

その白い腕が1mくらい侵入してきた時に、なぜか目を開けてしまい私の目線は時計を捉えていました。

時間はちょうど朝の4時。

その瞬間、私は叫んでいました。

「丑三つ時は終わったよ!幽霊サンは活動終わりの時間!とっとと帰れ!帰らなかったら地獄に連れてくぞ!!!」と。

白い腕は一瞬止まり、シュルシュルと巻尺が戻るかのように後退して行きそのまま消えていきました。

消えていった後も奇妙で不愉快な空気が体に纏わりつき、窓から陽光が差すまでその場から動くことができませんでした。

この体験から1か月ほど経ってからオカルト話が大好きな知人にこの話をすると、私が体験する1週間くらい前に知人も全く同じ体験をしていました。

知人はかなり大きいマンションのワンルーム部屋だけが並ぶ階に住んでおり、昼夜関係なく結構な人の出入りがあるそうです。

真夜中にドアノブをガチャガチャされたので「女の一人暮らしだからってイタズラか!」と憤慨し、犯人の顔を見てやろうとドアスコープから覗いたけど誰もおらず、誰も居ないのにドアノブはガチャチャと回り続けていたので「あー、【また】通りすがりの霊の仕業かー」と思いドアから離れたら新聞受けがバタンバタンと開閉し始めたそうです。

そのパタンパタンに苛ついて「消えて!」と念じたら、新聞受けから白くて細い腕が伸びてきて捕まりそうになったー、と。

知人の場合は、私より守護霊的な物が強い為か、知人から1.5mくらいのところまで近寄ってきた白い腕は急に何かに弾かれたかの様にのたうち回り、やはり巻尺が戻るかのように後退し消えていったそうです。

ちなみに、私は東海地区住みで知人は都内に住んでいます。

この白い腕は何かしらの順番で、誰かの処を回っているのでしょうか・・・?

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