ちょっと前の話。
自分でも駄目だと思うけど、その日は色々あって死にたくなっていた。
家飛び出して、近くの川に歩いてった。
川沿いをぶらぶら、散歩しながら、鬱になっていた。
泣きやむまで帰りたくなかったし、帰れなかった。
そうして数時間歩いているうちに、前日にそっけないメールをしてしまった友達に電話したくなって電話した。
友:「あ、もしもし。どうした、今どこにいるの?かなり聞こえ辛いんだけど」
何気ない話から始まって、徐々に重い話に。
かなり迷惑だっただろうが、友達は、うんうんと聞いてくれた。
聞いてくれたのだが、度々、友は家に帰れと言う。
川は段々幅が狭くなってきて、畑、田んぼの真ん中を突っ切ってきたためか、周りには人一人いない。
友:「いい加減に帰り」
私:「まだ帰りたくない」
友:「わからないのかよ、ずっと左側でぶつぶつ言われてるんだよ」
左側は川しかない。
友人は見えるタイプの人間なので、パニクる私。
友:「だから、直ぐ帰れったじゃん。走れ、振り向くな、早くそこから離れろ」
私:「もう話すな!聞きたくない!」
私は電話をぶっちぎって何もない川沿いから、道路にダッシュ。
たまたま国道沿いに出て、そこから携帯で最寄り駅を検索して、駅に向かい始めると、友達から電話が掛かってくる。
友:「平気か?走れるなら走れ。あれだけ、電話が聞こえにくいとか。家に帰れとか行ったのに。早く帰って、わんこと一緒にいな」
ビビりな私は、言う通りに速攻家に帰り、寝るまで犬と一緒にいました。
家に帰す為の友人の詭弁だったと思いたい。