あの世はあるんだよ

カテゴリー「心霊・幽霊」

これは祖父に関しての不思議な経験ですが、30年程の期間で時々起ったことです。

まず、祖父が亡くなってすぐの頃です。
私の兄は祖父が一番可愛がった孫でした。
その兄が、夜中にうなされることがたびたび起きました。
それも夢の中に祖父が出てきたり、同じ敷地内にあった祖父の家の前を通ったら、いきなり玄関の戸が開いて祖父に手を引っ張られたというもの。

夜中に兄の声で飛び起きた私に、兄は震える声で「おじいちゃんが、おじいちゃんが・・・」と言うばかり。
私は恐ろしく思いましたが、空を睨みつけながら「おじいちゃん、ダメだよ」と心の中で叫びました。

祖父は最後はボケてしまい、病院で亡くなったので、自分が死んだことを理解していなかったのかもしれません。
それで、自分の家に帰っていて、可愛がっていた兄が通ったので引き寄せようとしたのでしょうか?
あの世に連れて行くとは思えませんが、私も怖かったです。

この話を両親にすると、父が「おじいちゃんにお経を上げよう」と言いました。
そこで、家族4人で何日かお経を上げました。
すると、兄も夢で祖父を見なくなりました。
やはり、自分が死んだことがわかっていなかったのかもしれません。

その後、10年程経った頃に私が友達と話していた中で、この祖父がボケた所為か、それとも元からの性格かはわからないが、我儘(わがまま)で傲慢(ごうまん)な所があり、嫁である私の母は苦労したという話をしたことがありました。

するとその日、夢の中に祖父が出てきたのですが、なんとまるでお化け屋敷のように、恨めしそうに私を見つめながら祖父が井戸の中から上がってきたのです。
そこで、ハッと目が覚めましたが、流石にゾッとしました。

それからしばらくは祖父が夢に出ることが何度かありましたが、初めの夢程は怖くなかったと覚えています。
私も悪口を言ったことは悪かったので、もう結婚して実家を出ていた為、自宅で祖父に手を合わせました。

最後は祖父が死んでから30年以上経った頃。
私が死後の世界はあるのか、ないのかと、そんなことを結構真剣に考えていた時のことです。
物入れの整頓をしていたら、ある箱の中から紙が出てきました。
一瞬捨てるものの中へ入れそうになったのですが、なんとなく見てみると、なんとそれは私が昔祖父に書いた手紙ではありませんか。

有り得ません。
これはどういうことでしょう?
手紙は祖父に上げた後私は見ていませんし、恐らく祖父が亡くなった時に処分されたでしょう。
数えると、祖父が亡くなってから30年ちょっと経っていました。
これは「33回忌をしてくれ」という祖父の思いでは?と、私は思いました。

仏壇は長男である伯父のところにありますが、永年海外で仕事をしていた所為なのか、定年後も法事をしたことは、少なくとも親戚を呼んでの法事はしたことがありませんでした。

既に80を超えていた伯父に言うのも何なので、実家の母に、祖母にお線香を上げてくれるように電話をしました。
そして、私も自宅で祖父やご先祖にお線香を上げました。

あの手紙の意味は、他にも「あの世はあるんだよ」ということを私に伝えてくれたのかもしれないと、私は思っています。

それから5,6年の間に伯父も伯母も亡くなった後のことです。
夢にまず祖父が出てきました。

もう今は無い、祖父の家の前に立っている祖父は、生きていた時には身に付けたことのないような明るい色のシャツを着てニコニコと笑っていました。
その後見た夢では、まだ生きている従兄弟達も含め、亡くなった祖父も伯母も出てきました。
みんなで食事をしている場面でした。

私には霊能力はありませんが、この夢で、祖父が成仏したこと(していること)そして恐らく伯父も伯母も迷っていないことを信じることが出来ました。

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