今日の午前2時頃、タバコが切れたのでチャリンコで15分の所のコンビニに行った
片側4車線の道路(山手通)の誰もいない歩道を走ってると、何故か前にヨロヨロのおじいちゃんらしき奴が、チャリンコを漕(こ)いでいた。
せまい歩道をヨロヨロとジグサク運転で走ってるので、追い越すにに追い越せない・・・。
車道を走ろうとも思ったが、路中の車が多くて逆に危ないと思い、仕方なくおじいちゃんのペースに合わせて、ゆっくりと付いて行った。
すると突然、そのおじいちゃんが歩道横の民家の壁に凄い勢いで激突し倒れた。
助けようかなとも思ったが、遅いペースにイライラしてた俺はこの隙に追い抜こうと思い無視して前に出て、やっと自分のペースで走れると安心しコンビニに向かった。
300m位走ると赤信号だったのでしばらく待った後、信号が青になったので走り始めようとすると突然、何かが凄い早さで俺のチャリンコをかすりながら前に出て来た。
「うわ、危ねえ」とちょっとムカつきながらその物体を見ると、なんとさっきのおじいちゃんだったのだ。
さっきまでのヨボヨボさは無く、物凄い勢いでチャリンコを漕いでる。
振り向きながら俺の顔を凄い顔で睨みながら全力でペダルを漕ぎまくっている。
まるで競輪選手がフィニッシュするかのような様な勢いで・・・。
そして、おじいちゃんらしき奴はあっとい間に見えなくなった・・・。
俺はちょっと恐かったから、おじいちゃんに追い付かないようにゆっくりとペダルを漕いだ。
すると数分後、前方から何か「ぎゃぁぁぁ、ぎゃぁぁぁ」と奇声が聞こえて来る。
その奇声はどんどん近くなって来るが、まっすぐな歩道の先には何も見えない。
そして次の瞬間俺はやっと気付いた。
そのおじいちゃんが、凄い勢いで「ぴぎゃぁああ」と奇声を発しながら車道の真ん中を逆走してこっちに向かって来たのだ。
俺は物凄く恐くなった。
こっちを睨みながらすれ違ったおじいちゃんの視線を外してにかくペダルを全力で漕いだ。
どうにかコンビニに到着し、30分程時間を潰してから帰った。
帰り道では事故があった様子も無く、おじいちゃんにも会わず帰って来れた。
おじいちゃんが幽霊なのか、ただのボケじいちゃんなのか分らないがとにかく恐かったよ・・・。