歯がガチガチするぐらい震えた

カテゴリー「心霊・幽霊」

どことは言わないけど、資本金300万円・従業員数5人の零細IT会社のサーバー室に入ったことがあるんだ。
サーバー室と言っても、普通のワンルームなんだけどな。
普通の、というのは設備的に特別な部屋じゃないという意味。

けれど、その部屋は普通以上の長所があった。
内装こそクソ洋間だけど、立地条件と家賃が凄く良い。
駅前から徒歩15分で家賃は月額1万円割ってる。

サーバー管理の予備知識はあったが、薄着が祟り腹を下した。
サーバールームは、冷却のためエアコンをガンガン効かせてる。
ショボい会社だから、冷やすほどの台数も光熱費の余裕も無いと思っていたんだ。
GW前に、上着の下はTシャツ一枚だった。

社会人失格かと焦り、せめて便所をきれいに使おうと心に誓った。
外回り用の背広型ジャケットの裾を捲り上げてたとき、床や壁に違和感を感じた。
自分の影しか落ちてないはずなのに、ササッと動くものがあったんだな。

とっさに「確かめなきゃ!」と思い、影を追ったら女性と目が合いました。
それは一瞬でいなくなり、普通の電灯しかなかった。
女性は目の周りが青ずんでて、いかにも尋常じゃない感じだった。

全身に寒気がするほどの怖気、歯がガチガチするぐらい震えた。
体表が痺れるような、どうしたら良いかわからないような怖気。
自律神経に急な異状が起きたとき特有の、便秘系の腹痛。

お腹が縮むように痛かったけど、便所から出て仕事を続けた。
幸い、先輩の付き添いという仕事の緊張感で腹痛や吐き気の方は緩和できた。

個人が生活するなら、便所の「決定的な問題」は生活上の重大な問題となる。
でも、普段は機械を置くだけの用途だし隣室がオフィスでもあるヤツらは地代の安さを買い、事故物件に手を出す。
むしろ、積極的に探して借りる。

便所以外も異変が無い保証なんか無いんだけど、サーバーがあるから外は大丈夫なんだろう。
月収15万前後の赤貧SEなら、生活苦も頭の疲労もすごいから案外、平気なのかもしれんけど。

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