今は零感になってしまったけど、10代の頃そういう物がよく見えて、そういう経験も何個かあるんだけど、その中でこの板向きなものかと思ってひとつ。
当時、自分の周りには自分同様見える人が数人いました。
その頃別件で、廃病院で憑かれた人の話を抱えてて、それについて話していた時。
誰の知り合いかは忘れましたが友人の友人、私にとっては赤の他人が混ざってきて我々の話をバカにしていたんですよね。
要はアンチですね。
まぁ、見えない人はそう思うのも仕方ないとスルーしてたんですが・・・ひとりやんちゃというか、愚かというか・・・怒った奴がいまして。
私は霊感があるといっても、その時によって見え方、感じ方にばらつきがありました。
なので、奴の守護霊が本当にそうなのかは断言はできませんが・・・自称・式神使いらしくて、その式神使いAとしましょう。
Aは酷く霊が見えることを馬鹿にされたことにキレまして、「アイツ、呪ってやる!」っていうのです。
最初は冗談だと思ったし、流石に霊感があるとは言え呪うなんて事は出来ないと思ってたのですが・・・ヘラヘラ笑う零感少年をAが凄い形相で睨み何かブツブツ言い出したんですよね。
それを放っておいたんですが、それが30分くらい続いた時。
いきなりそれまで普通に話してたB君がハッとしたように固まりましてどうしたのかな?と一同が見守っていると、B君がいきなりダッシュして車道に飛び出して、やってきたトラックにはねられたんですよ。
一同、固まってる状態です。
そして、B君はまた後続車にも轢かれまして・・・結局そのままなく亡くなりました。
その後、もちろん警察と救急車を呼んで、現場検証みたいなのが始まってテープみたいなものが巻かれてて、警察の人以外入れない状態になっている時、B君が倒れていた近くに真っ黒なロングコートを着た男の人(後ろ姿だけなので恐らくですが)がぼーっと立ってるんです。
警察関係者とも思えない、B君の霊とも思えない異様な雰囲気でした。
でも、それよりも怖かったのはその一部始終をニヤニヤしながら見つめていたAでした。
あれから10年以上経ち、今はAがどこで何してるかもわかりません。
あれは本当にAの掛けた呪いのものだったんでしょうか・・・?