背丈が自分の倍くらいの犬

AV仕様の最強媚薬・エロティカセブン

媚薬・エロティカセブン

夏休みはいつも、長野県の穂高にある、じぃちゃんの別荘に遊びに行ってた。

ある年、同い年のイトコが3人も揃ってテンション上がったのでお得意の「探検に行こうぜ!」ということになった。
まだ薄暗い朝の5時前に起きて、俺たち3人は別荘地帯から上に続いている山に登り始めた。
無理やり藪を分けたり、倒木を乗り越えたりしながら、獣道っぽいところを登った。

山は登っても登っても上まで続いていて、日も上がってきて暑くなってきた。
お腹も空いてきた。
3人とも疲れてきたこともあり、急に我に返って、「そろそろ戻ろうか」ということになった。

来た道を引き返し始めたのだが、同じような景色で、どこまで戻れているのか全く分からない。
そのうちに山を下っているはずだったのに、なぜか途中から上り坂になったりした。

「ここどこだよ~www」

3人で冗談っぽく言い合っていたが、俺たちは完全に迷っていた。

イトコのひとりが、「ションベンしたい・・」と言うので、俺たちはいったん休憩を取ることにした。
俺は尿意はなかったので、イトコふたりが木に向かって立ちションしているのを、ひとりで座って見てた。

その時、ふと背後に視線を感じた。

なんとなく後ろを振り返ると、10メートルくらい先のうっそうとしたとした木々の中に、仔馬と同じくらいの大きさの2頭の真っ白な犬がいて、俺をじっと見ていた。

ボルゾイという犬種がいるが、ああいう系統の骨格で、とにかく見た目が、一点の曇りもない純白。
子供の目線だから大きく見えたのかもしれないが、間違いなく背丈が自分の倍くらいはあったと思う。

その2頭の白い犬は、まったく動くこともせずに、俺をじっと見ている。
不思議と『怖い』とは思わなかった。
ただ、山の獣にしてはありえないその姿にとにかく違和感を感じた。
俺は声を出すことすらできずに、ただただ固まっていた。

そのうちにイトコたちが俺のところへ戻ってきた。
無言で白い犬を指さす俺。
イトコたちも「なにあれ・・」と言ったっきり、それ以上声も出せずに固まってしまった。

多分1~2分だったと思うが、犬2頭と子供3人との見つめ合いが続いた。
しかしついに、それまで全く動かなかったそれらが、無言でこちらに向かって歩き始めた。

ゆっくりと一歩ずつ近づいてくる、2頭の白い犬。
10メートル手前くらいで、大きな方の1頭が「ブッ」と鼻息を鳴らした。

その瞬間、俺たちは金縛りが解けたかのように、振り向きざまに全力で逃げ出した。

3人とも転んだり、斜面で滑ったり、木にぶつかったりしながら、必死で逃げた。
誰一人声も出さず、無言で逃げた。

息があがってしまいゼェゼェ言いながら後ろを振り返ると、犬たちは追ってきてはいなかった。
少しだけ安心して、そこから先は歩いて山を下ることにした。

3人ともさっきの白い犬の話は一切しなかった。
口にすると、また目の前に現れるような気がしていたから。
イトコのひとりは、「立ちションしてごめんなさい・・」と、定期的に呟いていたw

それから俺たちは、とにかくやみくもに山を下りた。
山を上っている時には全く見なかった野生動物を、帰り道ではたくさん見た。
鹿が木の影からこちらを見ていたり、野ウサギが跳ねたり、サルの群れにも会った。
キジもいた。
最初は遭遇のたびにビックリしたが、そのうちに、なんか動物たちに見守られているような気がしていた。

ようやく見慣れた山道まで下りてきた時、すでに10時になっていた。
俺たち3人とも、親たちにこっぴどく怒られたが、とにかくその怒鳴り声が嬉しかったのを覚えてる。

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