空中を浮遊している者

カテゴリー「不思議体験」

あれは小学生高学年の盆踊りの晩でした。
月がくっきりと夜空に浮かんでいたことを覚えています。

町内会主催の盆踊りから帰る途中、その月がいやに気味悪く感じた私は早めに寝ることにしました。
当時、私の部屋は2Fの隅にありました。
横にトイレがあったので、兄弟や両親がよく部屋の前を歩いていたものです。

いつもは熟睡して朝まで目を覚まさないのですが、なぜか夜中にふと目がさめました。
夏場ですので風通しをよくするために、部屋の入口を開けて、レースのカーテンをかけていたのですが、そのカーテン越しに妹が立っていました。
彼女はおかっぱで、後ろ髪は腰までありそうな長さでした。
白い服をきてゆらゆらと揺れています。

「あぁ、トイレだな」と思い、寝ようとしたのですが、いつまでたってもゆらゆらしています。
「おっかしいなぁ、なにやってんだ?あいつ。。」と思い、妹の名を呼んでも反応しません。
「おふくろか?」とも思い、「おふくろ??」と呼んでも反応しません。

ゆらゆらと揺れています。
まるで空中を浮遊しているように。。。

そこで異変に気付いたのです。
妹もおふくろもおかっぱではないし、後ろ髪もあんなに長くない!!
しかも、白い着物のようなパジャマなんて着ていない!!!
そこで、私は今まで経験したこともない寒気を全身に感じました。

その瞬間、布団から飛び起きて部屋の電気をつけ、慌ててカーテンをめくりましたが、誰もいません。

その後はあまり覚えていないのですが、両親をたたき起こして今の出来事を興奮気味に訴えましたが、当然のごとく「変な夢でもみたんじゃろ?」です。
信じてもらえませんでした。

仕方なしに部屋に戻りました。
恐くて恐くて仕方有りませんでしたが、「夢だ!変な夢を見たんだ!」と自分に言い聞かせながら、なんとか寝るように努力したことを覚えています。

「そうだ、朝のラジオ体操用に目覚ましセットしたっけなぁ」と枕元の目覚まし時計を見ました。

「!!!」

再度寒気を感じました。
なんと、時計は何もなかったかのように午前2時を指していたのです。

午前2時のうしみつ時に現れた彼女は一体誰だったのでしょう?
何を訴えたかったのでしょう?
今でも昨夜のごとく鮮明に記憶の奥底に焼き付いています。

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