足立区の荒川での話

カテゴリー「不思議体験」

昨日の変な話。

貧乏なもんで晩飯のおかずは、たまに近くで釣ってきた魚で賄う。
普段は夜釣りに行くんだが、昨日は夜勤だったんで珍しく真っ昼間に行ってみた。

行きつけの堤で釣り糸を垂らしていると、子供の声がする。
しかもどうやら一人きりで保護者や友人はいないっぼい。
学校が終わるのには早いし、いつまでも騒いでいてうるさいんで、ちょっと怒鳴ってやろうかと竿を置いて声の方へ行ってみた。(←我ながら田舎のおっさん臭い行動だ)

「こら、子供が一人でこんなとこで遊んでいたら危ないだろ、学校はどうした・・・」と言いかけて言葉が途切れた。

そこにいたのは小学校高学年くらいの女の子で、堤の濁った水の上、というか水面での上で、水滴を跳ばしながら楽しそうに声を上げながら駆け回っていた。

渇水期とはいえ、堤の水深は子供の背が立つほど浅くはないはずなんだが・・・。

ナンタ゛コリャ?と思った次の瞬間、驚いて足元が疎かになっていたせいで、自分は堤の中へダイブしてた。

すり鉢状になっている岸をやっとの思いで上がってみると、もうそこには誰もいない。
その後の着替えや入浴の時間を考えると、もうそこにとどまる時間はなかったので、気になることはいっぱいあったがそのままそそくさと帰宅。
結局、その日食卓に魚が並ぶことはなかった。

足立区の荒川での話・・・。

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