信じるか信じないかは別として、知り合いに変わったやつがいる。
そいつは小学校時代からの友人で、現役の住職をやってる。
私自身は霊感なんてこれっぽちも持ち合わせていないのだが、こいつのせいで何回かありえない現象にあっている。
住職(知り合い)も私も少しかかわりのあるとあるマンション。
京都市内にある某マンションでの話で、くわしい場所はいえませんが、”とある”マンションです
私は京都市内で会社員をしており、後輩がまぁできるくらいの年齢。
2004年の春、私の部署にも数人の新人が入ってきて、夏ちょっとすぎに後輩のAくんから、相談をひとつうけました。
A:「・・さんちょっと京都で住みやすいとこってどこかありますか?」
私:「んーー・・?引越しでもするん?」
A:「ええどうもなんか毎日じゃないんですけど今のマンションで金縛りにあうんで。。引っ越そうかとおもってるんですよ」
私:「疲れてるんじゃないの?環境かわってまだなれてないだけでしょ?」
A:「いやそういうのじゃなくて、こわいんですよ。すごくすごくこわいんですよ」
私:「はははは・・まぁネットとかでさがしてみたら?」
A:「そうします」
それから秋ぐらいに友人の住職から、ひさしぶりに連絡がありました。
住職:「いょうひさしぶりーちょっとお前暇やったらつきあわへん?」
私:「あー?なにー?酒とかのまへんでー」
住職:「ちょっとさぁやっかいごとでさぁ頼むわ」
私:「まぁええからうちこいよ」
住職の話を要約すると、某県のお寺のお嬢さんが京都市内に住んでいて、連絡が最近無くて心配なので、知り合いである住職の父に、ちょっと様子を見てほしい。
ただ住職の父は忙しいので、暇している住職にちょっと見てこい・・・という話でした。
私:「・・でそのお嬢さんとこいくから一緒に来いってか?」
住職:「せやせや俺面識なくてさぁ、でこの頭でしょ。あやしまれるから・・」
私:「電話は?わざわざなんでいかないかんの?」
住職:「連絡取れへんからいってこい、いわれてんねん。死んでたらかなわんやん?」
私:「・・・・・めんどくせーなんかおごれよ」
そういうやり取りのあと、そのお嬢さんが住んでいるというマンションに向かいました。
一見普通のマンションで割と新しいところ。
私:「鍵とかどーすんねん管理人もいーへんみたいやし、おまけにオートロックやん」
住職:「もってへんよ見て来いいわれただけやし部屋は505な」
私:「どーやって入るん?ってロックかかってないな」
マンションの入り口のオートロックであった扉の下に雑誌が挟んでであって、閉まらないようになっていました。
なんの問題もなくエレベーターに乗り5階に。
この時点で一つ気がついたことがあったのですが、口に出すほどではないかと思い黙っていたら、住職がこっちをみて「なぁ・・・」それっきり住職も静かになりました。
問題の505に到着し、何度かインターホンを鳴らしたのですが、なんの反応もない。
私:「どっか出かけてるか、ひっこしたんちゃうん?」
住職:「あー・・・どうしよー・・・・」
そんな会話をしながら、私は覗き穴を見たりしましたが、中は見えるはずはなく、ドアノブをガチャガチャやってみましたが、扉は開くはずはなく・・・と、帰ろうかとしたときに新聞受けを指でちょいと押したら、隙間からすごい悪臭がモァと鼻につくように、上ってきました。
私:「pp@pkkウェくっさ・・なんやこの臭い・・」
そのとき私と住職の脳裏に横切ったのが、「中で死んでるんじゃ?」と、慌ててしゃがみこんで新聞受けから中を覗きました。
悪臭と共に目に入ったのが、ゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミ・・・。
警察をすぐ呼びました。
警察が来るまでに少し落ち着こうと思い、たばこを吸いながら、コの字型になってるマンションの中庭を見てました。
私:「なぁ・・おいこのマンションさぁ・・妙に・・」
住職:「言うななんも言うな・・」
私:「あぁすまん親父さんに連絡とかしとけよ・・」
しばらくして警察がきて、マンションの管理会社がきて、505の扉を空けました。
中はありえないほどのゴミ・・・。
コンビニの袋、カップラーメン、なんかわからない物体。
足の踏み場もないほどのゴミの山。
内心、絶対死んでるなぁ・・・と思いつつも、「○○さんいますか?」、そういいながら、奥に踏み込んで行きました。
薄暗い部屋の中に、がりっがりの髪の長い女が、ベッドの上に体育すわりで、そこにいました。
私、住職、管理会社の人間、警察官は一瞬時間が止まったようにその女の人に注視しました。
女:「・・・・・・っ。。っっ・・」
警察官:「もしもし?もしもし?」
女:「みてるっみてるっみてるミテルっミテルっ見てるっ見てる」
警察官:「・・・号救急車お願いします住人発見しました」と無線で連絡
女:「みてぇぇぇるぅっぅぅぅうぅぅ」と立ち上がって押入れ?に手をむけました
その瞬間、押入れがバーンッと開きました。
その場にいた全員腰砕けで逃げ出しましたが、警察官の人はさすがというか、女の人を連れて部屋から脱出。
その後、部屋の中でものすごい轟音というか、爆発音というか・・・めちゃめちゃな音が鳴り響いてました。
問題のお嬢さんはノイローゼで2ヶ月近くマンションにひきこもっていて、食べ残したものや飲み残したものが腐って悪臭を放っていた。
そして、後輩Aくんが住んでいたのも”その”マンションだった事があとでわかりました。
ここまでが私が直接、見て聞いた話です。
事後の話は、本人に了解をとってからまた書きます。