3面鏡が怖い・・・

カテゴリー「不思議体験」

意外とオカルト好きだった死んだ爺ちゃんから聞いた話。
ちょうどこんな季節にコタツに入りながら聞いたことを、自分なりにかいつまんで書いてみる。

爺ちゃん:「人には隙っちゅうか、見えない死角ってあるやろ。お前も経験あるやろ、風呂で頭洗ってて背後がふっと気になるよやろ?死角(霊的死角?)ができんねん。そんときは絶対に振り向いたらアカン!」

どうも、ある瞬間に死角をつくると霊に憑依されるとか、たぶん同調すると取り憑かれるから振り向くなってことだろう。

爺ちゃん:「一番わかりやすいのが鏡。あれって自分の死角が見やすいんや。とくに3面鏡はより死角を見やすいな」

俺:「じゃあ背後霊とか背後にいるん?」

ちびちびミカン食いながら聞いた。

爺ちゃん:「たいがい自分を見護る霊はそういうとこにおるもんや。悪いやつから護るためにおる。ゆーても360度見えても見えるとは限らん。次元がズレたとこにいて見護っとるから、背後にいるわけやない・・・逆に悪霊は、見えるとこに居やがってこっちを睨んどるんや。戦時中に嫌ってほどそんなモン見たからな。隙を作ったら負けや。だから訓練した。」

爺ちゃん:「道歩いとっても角を曲がるときは、人にぶつからんようにわざと大周りせんと出会い頭にぶつかんぞ。まず、そうやって訓練するんや。全部そいつらが悪いとは言わんが、彷徨って気付いてほしいやつもよーさんおるしな~」

おかげでしばらく母親の3面鏡が覗けなかった・・・。

いつか「背後霊と守護霊って一緒なん?」って聞いたことがある。
爺ちゃんいわく同じらしい・・・。

蛇足だが、爺ちゃんは視野が異様に広かった。(訓練の成果?)
ほぼ真後ろから近づいたつもりでも、「手に何持ってんねん」とか言われたし、居合術で後ろの相手を切り倒す型?がやたら早かった。
俺はといえば、体育が1~2とういう体たらくぶりだ・・・。

戦時中に戦艦に乗ってた人の話思い出した。

その人は見張り台担当だったそうだ。
それも夜の見張り台。

「疎漏があって敵艦を見落としてはならない・・・」と思ったその人は訓練をした。

夜の闇に目を慣らす。
昼は寝て、夜起きる。
昼動く時は、サングラスみたいなものをする。

暫くすると、夜の海でも色々な物が見れるようになった。
星明りでもくっきり見える。
新月でも、僅かな波動きで何がいるか判別できるようになった。

そんなある日、敵艦発見!

直ぐにどうこう言う距離ではないが、直ぐ報告をした。

上官:「馬鹿か貴様は。この暗闇でそんなもの見えるわけないだろう」

上官に一蹴されて終わった。

その半日後、敵の攻撃を受けて船は沈んだが、その人は助かったそうだ。

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